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- 16/09/22 20:46:14
乗りものニュース 9月22日 12時6分配信
自動車に取り付けられているナンバープレート。一部の特殊な車両をのぞき、その一般的な記載内容は上段左から順に、登録を行った運輸支局などの場所を示す地名、自動車の用途や大きさなどをしめす3ケタまでの数字、下段左に移って1文字のひらがな、そして右に「一連指定番号」と呼称される4ケタの数字です。
このひらがなの部分、実はいくつか“使われていないひらがな”があります。
そこに記載されるひらがなは、その文字ごとに意味する内容が決められており、「自家用」「事業用」「貸渡(レンタカー用)」「駐留軍人・軍属私用等」という形に大別され、それぞれに42字のひらがなが割り当てられています。「駐留軍人・軍属私用等」にはアルファベットも使用され、具体的には以下の通りです(軽自動車は異なる)。
・自家用
さすせそ たちつてと なにぬねの はひふほ まみむめも やゆ らりるろ
・事業用
あいうえ かきくけこ を
・貸渡(レンタカー用)
わ れ
・駐留軍人・軍属私用等
E H K M T Y よ
現行のひらがなは46字で、ナンバープレートに使用されているひらがなは42字。よって、使われていないものが4つあることになります(軽自動車も同様の4文字が使われていない)。
それは「お」「し」「へ」「ん」。なぜ、これら4字は使用されていないのでしょうか。
「お」「し」「へ」「ん」はなぜNG?
自動車のナンバープレートにひらがなの記載が加えられたのは、1955(昭和30)年のことです。このとき、それぞれの文字が持つ意味も割り当てられました。そして同時に「お」「し」「へ」「ん」の4字が不採用になっています。
その理由について国土交通省自動車局に問い合わせたところ、「当時の正確な記録は残されていない」そうですが、「視認性を重視したほか、利用者が悪いことを連想する文字を排除したのではないか」とのこと。局内では、「お」は「あ」と誤認されやすい、「し」は「死」を連想する、「へ」は「屁」を連想する、「ん」は発音しづらいためではないか、といわれているそうです。
ちなみに、ナンバープレートのひらがなは、各地方の運輸支局または自動車検査登録事務所でナンバーが払い出される際、用途ごとにあいうえお順で自動的に割り振られています。
1999(平成11)年から、全国でナンバープレートに「希望番号制」が導入され、その4桁の番号(一連指定番号)を選べるようになりました。同様に、ひらがなも選べるようにならないのでしょうか。
「かつて利用者のニーズから『一連指定番号』を選べるようになりましたが、同様のニーズがあれば、ひらがなも自分で選べるようになるかもしれません」(国土交通省自動車局)
ナンバープレートでは「希望番号制」が導入されてから、しばしば「語呂合わせ」を見かけるようになりました。もし「希望ひらがな制」が実現したら、それがさらに充実することでしょう。
乗りものニュース編集部
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