搬送予定の高校生死亡 ドクターヘリが着陸に失敗で大破 患者は救急車で搬送 神奈川

神奈川県秦野市で交通事故の発生を受けて出動したドクターヘリが着陸する際、秦野市平沢のコベルコマテリアル銅管秦野工場のグラウンドで地面に尾翼が接触した事故で、ヘリで搬送予定だった男子高校生の古賀駿介さんが、救急車で病院に搬送されたが8日夜に死亡が確認された。
ドクターヘリの事故について、国の運輸安全委員会が原因を調べる為、9日、事故調査官2人を現地に派遣する。

神奈川県警などによると、秦野市平沢の県道で近くに住む高校3年生で18歳の古賀駿介さんが自転車で道路を渡っていたところ、右から来た車にはねられる事故があった。
古賀駿介さんは全身を強打しており意識不明の重体となっていた。

この事故で、消防の要請を受けた東海大学医学部付属病院がドクターヘリを出動させたが、秦野市平沢のコベルコマテリアル銅管秦野工場のグラウンドに着陸する際、尾翼が地面に接触して折れた。

このため古賀駿介さんは、ドクターヘリの代わりに救急車で秦野市の隣の伊勢原市にある東海大学医学部付属病院に搬送され、手当てを受けていたがおよそ6時間後の8日19時半頃に死亡が確認された。

県警は古賀駿介さんが車にはねられた原因や当時の状況などを調べる方針。

また、国の運輸安全員会はドクターヘリが着地に失敗した原因を詳しく調べる為、事故調査官2人を現地に派遣する方針。

【日時】2016年8月9日 07:27
【提供】日刊時事