オウム元信者 高橋被告控訴審、松本死刑囚らの尋問求める

TBS News i 7月11日 15時18分

　１７年間の逃亡の末、逮捕・起訴されたオウム真理教の元信者、高橋克也被告の控訴審が東京高裁で開かれました。高橋被告側は「無期懲役とした一審判決は証拠を無視している」などと主張しました。

　高橋克也被告（５８）は地下鉄サリン事件など４つの事件で殺人などの罪に問われ、去年４月、一審の裁判員裁判で無期懲役の判決を受けました。

　１１日の控訴審初公判で、弁護側は「高橋被告はサリンをまくとは知らなかった」「一審判決は証拠を無視して、推論を重ねている」と主張し麻原彰晃、本名・松本智津夫死刑囚ら４人の証人尋問を求めましたが、東京高裁は認めませんでした。黒のスーツ姿で出廷した高橋被告は「高橋克也です」と氏名や住所などを述べた以外、発言の機会はありませんでした。

　裁判は１日で結審し次回、９月７日に判決が言い渡されることになりました。