＜結婚詐欺＞容疑者(５０)を５度目逮捕 １５年間で女性２０人から１億６０００万 へのコメント（No.4）

金銭に余裕の３０歳以上狙う？
2016年03月30日

　「整備士は堅い響きがある。
資格があるとつぶしがきくため、女性に魅力的に映る」。
仙台市内の婚活パーティーに１０年以上、参加している女性会社員（３９）＝青葉区＝が打ち明ける。
　女性の知人は約
１０年前、同市内の婚活パーティーで末永浩二被告（５０）と会った。
大手航空会社の整備士の名刺を見せられ「ハンサムではないが不潔な感じはなかった。
普通だからこそ安心できた」と話したという。

　１０年以上前から被告を知る同市の婚活パーティー運営会社幹部は「人当たりが良く身なりは小ぎれい。
ボートを所有し、羽振りは相当良かった」と振り返る。
「カップルが成立すれば周囲に自慢していたが、まさか結婚詐欺をしていたなんて…」と驚く。

　捜査関係者によると、被告は「３０歳以上の女性は金を持っている」と供述。
被害に遭った可能性がある女性１６人は全員が３０～４０代で、１人で１０００万円以上だまし取られた女性もいるという。
被害者は分かっているだけで宮城、山形、福島、東京、千葉など１都４県に及ぶとみられる。

　仙台市の婚活パーティーに参加したことがある別の女性会社員（３９）は
「３０代になると、女性は結婚を焦りだす。
切実な女心を狙ったとすれば卑劣だ」と怒りをあらわにする。
　被告は「年収５００万円以上の男性限定」「上場企業社員限定」など参加男性の年収などを定めたコースに頻繁に出入り。
市内の婚活パーティー運営会社４社のうち、運転免許証や健康保険証の提示を求めるのが２社。
残る２社は免許証などに加え、名刺または社員証の提示を求めている。

　源泉徴収票など年収を証明できる資料の提示を義務付けるのは「年収１０００万円以上」のコースなどに限定されているという。

　婚活パーティー運営会社の男性代表は「年収を限定するコースは女性に人気が高いが、チェックを厳しくして男性の参加者が減ると困る」とジレンマを口にした。
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　婚活パーティーで知り合った仙台市の４０代の女性から現金８５０万円をだまし取ったとして、仙台地検は２９日、詐欺罪で、末永浩二容疑者（５０）を起訴した。

仙台市内で開かれた婚活パーティー会場の受付。奥の会議室が見知らぬ男女の出会いの場になる