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- 16/06/30 09:13:49
「逃げた」非難の元女性教諭/帰らぬ子供 重い十字架 繰り返される悪夢/涙枯れるほど泣いた
大教大付属池田小学校(大阪府池田市)の校内児童殺傷事件に遭遇した一人の教諭が、事件から半年を迎え、重い口を開いた。警察への通報のため教室を飛び出した行為が「児童を置いて逃げた」と非難され、ひそかに学校を去った二十代の女性教諭である。
「本当に申し訳なくて、悔やんでも悔やみ切れません」。震える胸のうちには、忌まわしい事件の記憶と後悔の念が渦巻いていた。
私のクラスでは、女児二人の尊い命が奪われ、六人の児童がけがを負いました。教師なのに子供たちを守ってあげられなかった。子供たち、遺族、そして保護者のみなさんには本当に申し訳なく思っています。なんとおわびをしてよいのか、いまだに言葉がみつかりません。
涙が枯れるほど泣きました。でもあの子たちは帰ってきません。私はもう生きていてはいけないのかな。いっそのこと…。そう思ったことは一度や二度ではありません。
席替え中の教室に突如押し入ってきたあの男(宅間守被告)の、カッと目を見開いた顔つきは、脳裏に焼き付いて離れません。悲鳴を上げる間もなく、一番後ろの席に座っていた児童三人が刺されました。初めは何が起きたのかさえ分かりませんでした。
教室の内線電話で全校放送しようとしました。けれど振り返ると、逃げまどう児童を追い回す男の姿が見えました。「間に合わない」と思い、児童たちに「逃げて」と叫びながら事務室へ通報に走りました。
通報を終えて、教室に戻ると、女児の一人が倒れていました。心肺蘇生をしようとすると、血が口から噴き出て…。それ以上どうしていいのか分からず、近くにいた他の先生を呼びました。
この行為に、遺族のみなさんから強いしっせきと非難をいただきました。「大好きだった先生を娘は信じていたのに」と泣いておられました。返す言葉もありません。
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