１万円札を偽造した疑いで福島の男逮捕　プリンターで18枚

福島民友ニュース 06月26日 09時01分

　１万円札を偽造したとして福島署は２５日午後７時５５分ごろ、通貨及び証券模造取締法違反の疑いで福島市、自称会社役員の容疑者（５９）を逮捕した。

　逮捕容疑は、３月上旬ごろ、自宅で市販のカラープリンターを使用し、１万円紙幣をカラーコピーするなどして、１万円札１８枚を偽造した疑い。同署が２４日夜、同市で泥酔している容疑者を保護したところ、持っていたバッグから偽造した１万円札が見つかったことから同法違反の疑いが分かった。

　同署によると、容疑者は「周囲に見せびらかすために偽造した」と容疑を認める供述をしているという。同市で３月以降、偽の１万円札が使用されたなどの被害届は出ていないという。同署は容疑者が「金として使うつもりはなかった」などと供述していることから、使用目的で１万円札を偽造した刑法の通貨偽造容疑の適用を見送り、同法違反の疑いで逮捕した。同署は容疑者が偽造した１万円札を使用した形跡がないかを調べている。

　同署は２５日、容疑者の自宅を家宅捜索し、偽造に使用したとみられるカラープリンターなどを押収した。