• No.1 三角牛乳

    16/06/21 22:47:55

    続き

     B氏を足払いしたところ、Aもバランスを崩れ共倒れに。

    AはしがみつくB氏の腕を払うように、頭部を蹴りつけて立ち上がり、B氏の顔面をさらに2回蹴りつけたところ、動かなくなったという。

     このとき、Aの脳裏を、これまでクレームに悩まされ続けた近所住民らの姿がよぎったという。

     「これ以上、周りのみんなに迷惑をかけないようにさせたい」

     AはそのままB氏を引きずって、敷地内にある池に落とし、右手や足で頭を押さえつけた。

    最初はあぶくが上がっていたが徐々に少なくなり、動かなくなったのを見て、
    「死んだと思った」という。

    弁護人によると、この池は、B氏が排水路を埋めたことによって水の逃げ場がなくなり、できたものだった。

     Aはその後、自殺しようと思い、車に乗って海岸や線路へ死に場所を探しに行ったという。

    だが、「孫の顔が頭に浮かび自殺できなかった」と帰宅。

    翌日、親戚(しんせき)に電話して殺害を告白した。

    その翌日に別の親戚が110番して事件が発覚し、千葉県警館山署に殺人容疑で逮捕された。

     Aがつけていたこの日の日記には、
    「(被害男性を)午後にけんかで殺してしまう」と書かれていた。

    B氏の弟「犯人かわいそう」

     B氏の迷惑行為に悩まされていたのは、Aだけではなかった。

    過去、別の隣人には、「俺の車に車をぶつけた」と文句をつけてカネをせびったり、隣人方の前に鎖をつけて出入りできなくしたりといった嫌がらせを行い、引っ越しまで追い詰めたことがあったという。

     「よく、鎌を持って大声で怒鳴りつけられた」。

    近所に住む女性は取材に対し、B氏の言動をおびえた様子で振り返った。

    「家の近くにちょっと車を止めていただけで、ものすごいけんまくで『駐車代を払え』と迫ってきた。
    その後もすれ違うたびに苦情をつけられた。近所でも有名なクレーマーでした」

     法廷では、検察側がB氏の弟の供述調書を朗読。

    B氏は中学卒業後、大工となり建設会社を設立したが、「バブルがはじけた頃、仕事がなくなったり離婚したりしたことで兄は性格が変わった」といい、兄弟の家を訪れては言いがかりをつけて、カネの無心などを始めたという。

     仕事を斡旋(あっせん)した弟が、その仕事のめどがついたと連絡したときには、「来月まで仕事をさせないなら迷惑料を払え」などと脅され、耐えかねて約10年前に兄弟の縁を切ったという。

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返信コメント

  • No.3 三角牛乳

    16/06/21 22:51:38

    >>1 続き

    B氏の会社はつぶれ、その後は生活保護で生活していたという。

     調書で弟は
    「人を殺していい理由はない」とした上で、被告のAに対し、「兄に付き合わされてかわいそうだ」
    と同情を示した。

     また、この公判で弁護側は、Aの罪の軽減を訴える地域住民や親戚、同級生ら、1千人以上の署名が寄せられた嘆願書を提出した。

     嘆願書は、Aが普段から地域の草むしりなどのボランティアに努めており、温厚で面倒見がいい人物などとして、
    「トラブルでつらい思いをしてきたんだろう」
    「迷惑行為を受けてきた人も多い」
    「どうか寛大な処分を」などと訴えるものだった。

     千葉地裁の岡田健彦裁判長は5月に開かれた判決公判で、「強い殺意に基づく危険な犯行」と非難。その上で、「同情できる面もあった」として、求刑懲役
    14年に対し、懲役9年の判決を言い渡した。

     言い渡し後には、裁判長を通じて、裁判員からの「社会復帰後は地域のボランティアを再開してほしい」「健康に気をつけて罪をつぐなってほしい」といったメッセージが読み上げられた。

     “水に流せなかった”ご近所トラブルが迎えた悲劇の末路。
    あなたの周りは大丈夫?

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