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サッカー選手がボールのヘディングを何度も繰り返していると、脳に損傷が起きる恐れがある――。そんな調査結果が11日の医学誌「ラジオロジー」に発表された。
調査を実施したのは米ニューヨークにあるアルベルト・アインシュタイン医学校のマイケル・リプトン氏のチーム。若くて健康なアマチュアサッカー選手37人を対象として、集中力と記憶力をテストするとともに、脳の断層撮影検査を行った。
調査の結果、ヘディングの回数と、脳の白質(脳内の各部位への信号伝達を助ける組織)のダメージの間に相関関係がみられたという。
ヘディングの回数が900~1500回に達すると断層撮影検査で脳に損傷が認められ、その後は脳の機能が急激に低下。
ヘディングが1800回前後に達した選手は記憶力に問題がみられた。脳の修復力はある程度までは機能するが、一定の水準を超えると追いつかなくなるのではないかと研究チームは推測している。
ただしこの水準には個人差があり、今回の調査は対象が少ないなどの問題もある。 リプトン氏のチームはさらに多くの選手の協力を得て調査を進める方針で、「ヘディングの回数の制限を提言できるような段階には至っていない」と強調している。
www.cnn.co.jp
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