逃げた鵜追い川飛び込む　船頭が行方不明　岐阜・長良川

　船頭･山田勇二さん（７３）（岐阜県関市）が行方不明。

長良橋近くで、「川に飛び込んだ男性が見えなくなった」と１１０番通報があった。

警察と消防が捜索したが、見つかっていない。

「長良川鵜飼」は今月１１日から開催されており、２３日は午後８時半ごろに終えたが、片付けの最中に１羽が逃げ出した。

警察と消防は当時の状況を調べるとともに、２４日午前６時から捜索を再開している。

(5/24 8:27 中京ﾃﾚﾋﾞ)

山田勇二さん（７３）が、行方不明。

警察と消防が２４日早朝から下流付近一帯をﾍﾘやﾎﾞｰﾄで捜索しているが、見つかっていない。

山田さんは鵜飼いの最中に逃げた鵜を鵜飼い終了後に見つけ、飛び込んだという。
岐阜市は２４日の
鵜飼いを中止した。

(5/24 12:26 中京ﾃﾚﾋﾞ)

朝日新聞デジタル
（13時33分）

　山田さんの捜索を続けるとともに、鵜匠や船頭らの安全対策を検討するという。
　市や岐阜県警によると、捜索は県防災ヘリコプターや市消防本部、県警、市鵜飼観覧船事務所の職員ら約１１０人で実施している。

市によると、鵜飼の見物客が乗る観覧船には救命胴衣があるが、鵜匠や船頭が乗る鵜舟にはなく、今後、設置を検討するという。

船頭見つからず

　２４日朝から、警察や消防から６０人ほどが参加して捜索が行われた。

長良川に架かる「長良橋」近くで起きた。
鵜飼いは午後８時半ごろ終わり、山田さんは鵜匠らとともに鵜飼い中に逃げた鵜を探しに行き、鵜を見つけて川に飛び込み行方不明になった。
２４日午前６時前から、ﾍﾘやﾀﾞｲﾊﾞｰも動員して現場から下流約１０ｷﾛの河渡橋付近まで範囲を広げ捜索したが山田さんを発見できなかった。

警察は午後５時、消防は午後６時半までで、本格的な捜索をいったん打ち切った。
２５日は午前６時から、県警ﾍﾘやﾀﾞｲﾊﾞｰを動員して捜索を続けるという。

岐阜市は、２４日の鵜飼いの中止を決めた。

市によると、事故による長良川鵜飼の中止は過去に例がないという。

(5/24 中京ﾃﾚﾋﾞ)

毎日新聞

消防が２５日もヘリやダイバーを動員して捜索にあたっているが、まだ見つかっていない。

岐阜市はこの事故を受け、２４日に続いて２５日も鵜飼いの中止を決めている。

「ぎふ長良川鵜飼（うかい）」の山田勇二さん＝岐阜県関市＝が川に流されたと、１１９番があった。
　市によると、鵜飼が天候悪化や増水以外の理由で中止されるのは、過去５０年で初めてという。

　山田さんは２３日夜の鵜飼で、鵜匠と別の２人の船頭の計４人で乗船。

実演中に鵜１羽が逃げたため、終了後の同日午後８時半過ぎから捜していた。

鵜は同５５分ごろ、付近で見つかったが、その際に山田さんが捕獲しようと川に飛び込んだ。

　鵜舟の乗員は通常、救命胴衣を着用しないといい、山田さんも着用していなかった。

現場付近は当時、通常の水位だったが、深いところで水深約３メートルあった。

不明の船頭か、長良川の川底に男性遺体

　２５日午後１時すぎ、岐阜市の長良川で、２３日から行方不明になっている鵜飼いの船頭とみられる男性の遺体が見つかった。

警察などによると、長良橋上流の水深
約２．４ﾒｰﾄﾙの川底に沈んでいる遺体を
捜索隊が見つけた。

遺体は、２３日夜、逃げた鵜を捕まえようと川に飛び込み、行方不明になった
「長良川鵜飼」の山田勇二さん（７３）とみられ、警察が身元の特定を進めている。

岐阜市は事故を受けて、２６日まで鵜飼いの中止を決めたが、再開の時期はまだ決まっていない。

(5/25 中京ﾃﾚﾋﾞ)

遺体で発見

毎日新聞　

　山田勇二さん遺体が２５日、川底で見つかった。

　県警などによると、遺体は２５日午後１時１０分ごろ、長良橋から上流約３０メートルの川底（水深約２・４メートル）に沈んでいるのを県警や地元消防などの捜索隊が発見。

家族が本人と確認した。

県警が死因を調べている。

　市はこの日の鵜飼を捜索のため取りやめ、２６日も安全対策を協議するため中止する。

毎日新聞

　岐阜市は２６日、鵜（う）舟の船頭の水難事故で中止していた「ぎふ長良川鵜飼」を３０日から再開すると発表した。

　水難事故は２３日夜に発生。

２４日以降、中止となっていた。

　鵜匠６人が２６日、鵜飼観覧船を運航する岐阜市の細江茂光市長を訪ね、協議した結果、事故による動揺も踏まえ、再開時期を週明けの
３０日とした。

鵜匠の杉山雅彦副代表によると、今後は全ての鵜舟に救命胴衣を装備するという。
現在は動力のない船を扱う事業者には救命具の装備は義務付けられていない。

　船頭の死亡事故で中止されていた岐阜市の「長良川鵜飼」が３０日夜、再開された。

鵜飼いを運営する岐阜市は、ﾗｲﾌｼﾞｬｹｯﾄなどの救命具を備えるなど安全管理の徹底が確認されたとして再開した。

当面は、事故を起こした１隻を除き、過去に例のない５隻の鵜舟での運営となる。
(5/31 中京ﾃﾚﾋﾞ)

>>17
　今年５月、「長良川鵜飼」の船頭が溺れて死亡した事故で、岐阜労働基準監督署は１６日、事故のあった鵜舟の鵜匠
（７５）を労働安全衛生法違反の疑いで岐阜地検に書類送検した。

事故は５月２３日の夜に起き、鵜舟の船頭で岐阜県関市の山田勇二さん（当時７３）が、鵜飼いが終わった後、川に落ちて死亡した。

岐阜労基署は、山田さんを雇っていた鵜匠が舟に浮輪などの救命具を備えていなかったとした。

事故の翌日から中止されていた、救命具を備えるなど安全管理の徹底が確認されたとして５月３０日に再開されている。

(8/17 中京ﾃﾚﾋﾞ)