女性器データ提供の「ろくでなし子」被告　午後に判決言い渡し 2016.5.9 へのコメント（No.3）

被告に有罪

時事通信 [5/9]

自身の女性器をかたどった石こうを展示したり､3次元ﾃﾞｰﾀを支援者に配ったりしたとして､わいせつ物陳列などの罪に問われた漫画家､五十嵐恵被告(44)=ﾍﾟﾝﾈｰﾑ･ろくでなし子=の判決が9日､東京地裁であり､田辺三保子裁判長は罰金40万円(求刑罰金80万円)を言い渡した｡
わいせつ物陳列については無罪とした｡

弁護側は｢芸術活動の一環で､わいせつではない｣として全面無罪を主張していた｡

起訴状によると､五十嵐被告は2013～14年､女性器をかたどった石こう3点を女性向けｱﾀﾞﾙﾄｼｮｯﾌﾟに展示したほか､自身の女性器の3次元ﾃﾞｰﾀを支援者らにﾒｰﾙで送信したとされる｡

裁判の最大の争点は､ろくでなし子さんの作品が｢わいせつ｣かどうかという点で､検察側は過去の判例の基準に照らすと､ろくでなし子さんの作品がわいせつ物にあたることは明らかなどと主張していた｡

一方で､ろくでなし子さん側は､作品は芸術作品であり､わいせつ性は薄まっていることや､女性器の立体ﾃﾞｰﾀは無機質であるなどとして､無罪を主張していた｡

　被告は「女性器をモチーフにしたアート作品で、わいせつではない」と無罪を主張。

弁護側は「立体データは平面の起伏のみで無機質。
色彩や陰影を含まず、現実感に欠ける」とわいせつ性を否定していた。
　
ろくでなし子さん
(2月1日撮影)