子育ての環境、北九州市１位　東京のＮＰＯ調査　５年連続で　１５年度政令市

　北九州市は６日、男女共同参画社会の実現に取り組むＮＰＯ法人「エガリテ大手前」（東京）が全国２０政令市の子育て環境について調べた２０１５年度の
「次世代育成環境ランキング」で５年連続の総合順位１位になったと発表した。

「小児医療」の充実などが評価され、調査を始めた０５年度以降の１１年間では１０年度を除いて
１位となった。

　調査は自治体による子育て支援の取り組みを充実させ、市民意識の向上を図る目的で同法人が毎年実施。

「小児医療」「出産環境」など７項目について施設数や従業員数、定員数などを調べて点数化し、総合順位を付けた。

２位は岡山市、３位は大阪市だった。

　北九州市は小児医療に２４時間対応できる病院が４カ所あることが「他都市と比べ多く、子育て世帯の安心につながっている」（同法人）と高く評価され、
「小児医療」が全国１位。

「出産環境」は医療機関数や病床数が多いことから３位に入った。

「乳幼児保育」と
「母子福祉」も、保育所や子育て支援施設の充実などを理由に５位だった。

　一方で、「学童クラブの数や定員、通う子どもがやや少ない」（同法人）として「児童保育」は
１５位にとどまった。
　同法人の古久保俊嗣代表は「北九州市は他都市に先駆け
『子育て支援日本一』を掲げて官民が協力して子育て環境改善に取り組んでおり、その成果が出ているのでは。

今後は学童クラブの充実に向けたさらなる努力に期待したい」と話した。

＝2016/05/07付
西日本新聞朝刊＝