• No.1 牛乳

    16/05/04 15:46:51

    もう1人子どもがほしい。そう望んだのは夫だ。夫婦が老いた後に長男を支えてほしいとの思いだった。妻は戸惑った。「その子に同じ障害があったら育てられないよ」

     09年夏、43歳のときに妊娠。今度は、妻が胎児の染色体を調べたがった。経緯を知る医師が、大阪で出生前診断の専門クリニックを開いたと聞き、訪ねた。

     絨毛(じゅうもう)検査で、胎児に長男と同じ障害があるとわかったのは秋だった。医師からは「障害はあるけども、生きられる命だ」と説明された。胎児は女の子だった。中絶が認められる妊娠22週まで、残り10日ほどに迫っていた。

     ログイン前の続き香川に帰る約3時間の車中、ハンドルを握る夫の目には、03年に中絶した子の顔が浮かんでいた。超音波検査の画像で映された胎児の顔と、そっくりだと思った。助手席の妻に声をかけた。「命をあきらめないでほしい」。妻は「自信がない」と答えた。

     妻は両親と話し合うため、徳島の実家に長男を連れて帰った。両親からは「あきらめるんだろう」と念押しされた。「うん、そうやね」と返しながら、胎児の姿を思い浮かべた。ドクドクと動く心臓を止めることが怖かった。

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