- なんでも
- ドリアン
- 16/04/07 15:52:54
知ってる?
八王子市歯科医師フッ化水素酸誤塗布事故(はちおうじししかいしフッかすいそさんごとふじこ)とは、1982年に八王子市で発生した医療事故である。歯科治療用のフッ化ナトリウム(NaF)と間違えて、毒劇物のフッ化水素酸(HF)を女児の歯に塗布してしまい、女児は激痛でのた打ち回り死亡した。
1982年4月20日午後3時40分頃。八王子市内の歯科医院で、同院の院長(当時69歳)がう蝕予防用のフッ化ナトリウムのラベルがある合成樹脂製小瓶の液体を脱脂綿にしみこませ、市内に住む3歳の女児の歯に塗布したところ、辛いと訴えた。
女児が激痛のあまり診察台の上で大暴れを始めた為、女児の母親と同院の助手の女性が女児の体を押さえつけ、さらに液体を塗布したが、女児は恐ろしいほどの力で助手らを払いのけ、激痛による痙攣で診察台から跳ね上がって転がり落ちて苦しがり、口からは白煙が上がった。
救急車で近所の医院に搬送され、症状が重篤であるため東京医科大学八王子医療センターに転送されたが、同日午後6時5分、急性薬物中毒のため死亡した。
翌日、女児の通夜の席で、歯科医師は自責の念から、脳血栓の発作を起こし倒れた。
人間が知覚し得る最大限の激痛を与えてしまったことに自らの思い上がりを強く恥じ、悔悟の念に打ちのめされていたという。
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