• No.1 匿名

    16/02/23 05:38:51


    2010年のベルリン国際映画祭で最優秀女優賞に輝くなど世界に認められる寺島が、日本中が注目した悪女の逃亡劇をリアルに熱演する。「実録ドラマスペシャル 女の犯罪ミステリー 福田和子 整形逃亡15年」は、1982年に愛媛・松山市のマンションで同僚ホステスを殺害し、2度の美容整形と20の偽名を使いながら、北海道から山口まで14年と340日の逃亡を図った福田元受刑者の実録ドラマ。時効21日前の97年7月29日に逮捕されるまで、殺人犯でありながら、逃亡先で出会った男性と“夫婦生活”を送り、近所と交流するなど大
    胆な人間像にも迫る。
    制作サイドは寺島の起用について「福田元受刑者が逃げ続けた15年を“演じ切れる”のは寺島さんしかいない、と満場一致だった」と胸を張る。 熱烈なオファーを受けた寺島は「殺人犯ですし、最初は責任を持って演じられるのか尻込みもしました」と率直に語るが、「自分の体を通してどんな役にもなろう」と決断した。実録物だけに「本人に近づけたい」と文献を読みあさり、福田元受刑者の映像や声を研究。整形で変化する顔は、化粧と髪形で工夫し、本人も「一日に最低2回はメークを変えるので自分が何者か分からなくなる」ほど熱演。逮捕当時の短髪の福田元受刑者とそっくりな寺島の“化けぶり”は必見だ。ロケは京都で行われ、昭和のファッションや街並みを再現。福田元受刑者が必死で逃亡するシーンは、寺島が自転車を全速力でこぐなど体当たりで演じた。幼い子供を残して家を出る場面では、自身も長男の眞秀(まほろ)くん(3)を育てる母だけに「演じていて心が痛かった」と振り返った。
    「嘘のないよう真摯に取り組んでいます。寺島しのぶが演じることで、今までと違う和子の一面が伝われば」。名女優にとって福田和子役は語り継がれる“代表作”になりそうだ。松山ホステス殺害死体遺棄事件 福田和子元受刑者は18歳のころに同棲相手と起こした強盗事件で刑務所から出所後、愛媛・松山市内のキャバレーにホステスとして勤務。夫と4人の子供と暮らしていたが、1982年8月に同僚ホステスを殺害。遺体を山中に埋め、現金や家財道具を奪って、逃亡した。指名手配後は偽名を使い分け、美容整形を繰り返した。最初の潜伏先だった石川県では老舗店を営む男性の内縁の妻に。その後は名古屋や大阪など全国を転々とした。時効成立21日前の97年7月29日、潜伏先だった福井市内のおでん店で逮捕。2003年11月に無期懲役が確定。05年3月、和歌山刑務所で脳梗塞で倒れ、病院で死亡。57歳だった。

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