ﾃﾚﾋﾞ朝日系ﾄﾞﾗﾏｽﾍﾟｼｬﾙ『名探偵ｷｬｻﾘﾝ～消えた相続人～』3月20日

2014年後期連続ﾃﾚﾋﾞ小説『ﾏｯｻﾝ』(NHK)のﾋﾛｲﾝとして一躍､日本中にその名を知らしめたｼｬｰﾛｯﾄ｡『ﾏｯｻﾝ』の放送終了後､最初に出演したﾄﾞﾗﾏ作品が昨年9月に放送された山村美紗原作の『名探偵ｷｬｻﾘﾝ』だった｡

ｱﾒﾘｶ副大統領の一人娘が日本で起きた事件を解決する原作どおりの主人公ｷｬｻﾘﾝ･ﾀｰﾅｰを好演｡
原作ﾌｧﾝ､ﾄﾞﾗﾏﾌｧﾝから｢本物のｷｬｻﾘﾝに出会えた｣と絶賛されたと知り､ｼｬｰﾛｯﾄは｢そう言ってもらえたことは､人に勇気を与えたり､喜んでいただけることを望む役者として､とてもうれしいことです｡1作目でできなかったこと､さらに良くできることを追求したいと思っていました｣と､今回の出演ｵﾌｧｰを快諾したという｡

『ｷｬｻﾘﾝ』だけではない､『ｼｶｺﾞ』公演終了後､映画『高台家の人々』(主演:綾瀬はるか､6月4日公開)にも出演し､4月からはﾌｼﾞﾃﾚﾋﾞ系連続ﾄﾞﾗﾏ『OUR HOUSE(仮)』に芦田愛菜とW主演することも発表されている｡

朝ﾄﾞﾗﾋﾛｲﾝからﾌﾞﾛｰﾄﾞｳｪｲ･ﾐｭｰｼﾞｶﾙ主演女優へ､大きな飛躍を遂げたｼｬｰﾛｯﾄが､わざわざ日本で､不慣れな日本語で仕事を続けるのはなぜか｡
ｼｬｰﾛｯﾄは何のためらいもなく｢引き続き日本で仕事ができることも､とても幸運だと思っています｡言葉の問題もあり､家族にも会えませんし､大変なことではありですが､素晴らしい人たちに囲まれて仕事ができるのであれば､日本に限らずどの国であろうととてもありがたく思います｣と回答し､余裕の笑みを浮かべていた｡

今回の『名探偵ｷｬｻﾘﾝ』も相手役は俳優の谷原章介が務める｡前作では､谷原演じる浜口一郎が､ｷｬｻﾘﾝのお守り役を外務大臣の叔父から押し付けられるという､出会いから事件を通してお互いの人間性を理解し合い､男女として意識するまでに発展した｡
今作では､親から意に沿わぬ結婚を強いられたｷｬｻﾘﾝが､思いを寄せる一郎のもとへと米国から突如､逃避行してくるところから始まる｡ｷｬｻﾘﾝと一郎の恋の行方を描きながら､1983年に日本文芸大賞を受賞した『消えた相続人』を初めて映像化｡京都に千年続く名家の一人娘が誘拐され､身代金5千万円は犯人の手に渡ったものの､人質は戻らず､犯人からの連絡も途絶える中､娘を殺されることを恐れ警察にも言えず絶望する一家のために､名探偵ｷｬｻﾘﾝが立ち上がる｡

共演陣は､事件捜査を担当する刑事･橋口役に宇梶剛士､一郎が務める研究室の嘱託･吉村役に山村紅葉､一郎の叔父の外務大臣･浜口幸夫役に里見浩太朗が前作に引き続き出演する｡
ｼｬｰﾛｯﾄは英語で会話できる谷原に全幅の信頼を寄せており､｢谷原さんは遊び心がある方で､共演していてとても楽しいです｡予測できないことをされるので､新鮮な驚きもあります｡二人で遊んでいるような感覚で演じることができます｡また､一郎というｷｬﾗｸﾀｰをﾁｬｰﾐﾝｸﾞに演じてくださるので､どんどん好きになってしまいます｣と照れ笑い｡｢ｷｬｻﾘﾝと一郎は前回ｷｽしていますが､次はどうなるのか｡ｹﾝｶするのかﾊｸﾞするのか､ずっとﾄﾞｷﾄﾞｷしながら見てもらえると思います｣と､谷原との共演が楽しくて仕方ない様子だった｡

谷原も｢第1弾の時､『この一作で終わらせるつもりはない』という気持ちで､全力で取り組みました｡その結果が出たと思うと本当にうれしい｡
前作以降､ｼｬｰﾛｯﾄのﾗｲﾌﾞやﾐｭｰｼﾞｶﾙに足を運びましたが､その都度､大きくなっていくｼｬｰﾛｯﾄを見ていましたので､こうしてまた二人手と手を取り合ってものづくりができるのはとても幸運なことです｣と感慨深げに話していた｡