匿名
朝日新聞デジタル 11月27日 17時18分配信
ファストファッションと呼ばれるような服が、どのように作られているのか? 経済的に貧しい国での、低賃金の長時間労働、劣悪な労働環境、そして環境汚染……。2013年4月にはバングラデシュで縫製工場の入った8階建てのビルが倒壊して、1100人以上の死者、約3000人がけがをした事故もあった。そうしたことはかなり知っていたつもりだけれど、現実感を伴ったものではなかった。
東京・渋谷のアップリンクで公開中のドキュメンタリー映画「ザ・トゥルー・コスト」(真の代償)は、ファストファッションの服作りの現場が思っていたよりはるかに過酷で代償も大きいことを示している。また、十分に知らないでいたことへの反省という“代償”をも迫る内容だった。
映画では、縫製工場とそこで働く女性たちの生活や思い、工場からの汚染水や農薬による深刻な健康被害、川や海などの汚染による漁業被害の実情を、それとは対照的なファッションショーの華やかな舞台や先進国の服の売り場のにぎわいなどの光景を織り交ぜながら淡々とリポートしていく。
バングラデシュの首都ダッカの縫製工場で働く一児の母シーマは、朝から1日12時間以上働き、つかの間の夜はバラックのような寮で寝るだけ。休みは月1、2回。それでも驚くほどの低賃金だが、そのほとんどを田舎の家族に送金している。子どもに会えるのは年に1、2回しかないという。
衝撃的だったのは、カンボジア・プノンペンの縫製工場で2014年、賃上げを要求する工員のデモに政府の治安部隊が発砲する場面だった。それにより4人の死者と多くの怪我人が出た。一人の女性はこう訴える。「私たちの血で作ったものを、誰にも着てほしくありません」。そんな服を、品質のわりには安いとの理由で、喜んで買って着ることができるのだろうか?
アメリカのサンクスギビングデー翌日のバーゲンセールでは、価格をさらに下げた服やバッグが並ぶ会場に大勢の買い物客が殺到。大きなかごにお買い得品をこれでもかと詰め込む姿も。その姿は楽しげで、楽しみのために必要以上に鳥や動物たちを追い回して殺すハンターたちを思い起こさせる。
代償は、服作りに直接かかわらない人たちにも及ぶ。インドの皮革工場から出た汚染水は、周辺地域の人たちの健康に大きな影響を与えているようだ。皮膚にダメージを負った女性の顔は、まるで破れた大きな顔面マスクを被ったように見えて心が痛む。服作りにはさまざまな有害化合物が必要で、大量に作ればそれだけ大量の有害物質が排出される。服が大量に作られ消費されれば、大量のごみにもなる。燃やせば温室効果ガスも出る。製作過程も含めてファッション・アパレル産業が排出する炭酸ガスの量は、石油産業に次いで第2位なのだという。
この映画では、こうした問題に危機感を持って活動している人たちの発言も紹介している。環境問題にこだわるファッションデザイナー、ステラ・マッカートニーは「巨大で強欲な(ブランド)企業が大きな利益を上げているのに、何百万という(この分野)の労働者たちになぜ適切な支援ができないのでしょうか」と語っている。
大量生産・消費がもたらす弊害が限界に差し掛かっているのは、ファストファッションに限らず、多くの高級ブランドでも状況はさほど変わりはない。そして、ファッション産業だけだというわけでもない。しかし本来は長期耐久品だった服を消耗品にしてしまった現代のファッションは、これから率先して大量生産のあり方を変えていく義務があるのではないかと思う。
そのためには服を着る側が、作る側で起きていることについて、知らなかったりそのふりをしたりではいけない。誰かが、または何かが大きな犠牲になっているような服を着る「自由」などはないはずだし、そんな服を着てファッション本来の楽しみなどは味わえないのだから。
朝日新聞社
古トピの為、これ以上コメントできません
1件~21件 ( 全21件)
*コメント欄のパトロールでYahoo!ニュースのAIを使用しています
ママスタコミュニティはみんなで利用する共有の掲示板型コミュニティです。みんなが気持ちよく利用できる場にするためにご利用前には利用ルール・禁止事項をご確認いただき、投稿時には以下内容をもう一度ご確認ください。
上記すべてをご確認いただいた上で投稿してください。
No.21 匿名
15/11/30 15:46:09
こういう記事がでて、海外のセレブがファストファッションは買いません!労働者の女性の権利を!みたいなこと言い出したら、日本なら誰がまっさきに乗っかるかね~
返信
No.20 匿名
15/11/30 15:38:58
公害の問題。これは水俣病いたいいたい病日本も経験した歴史はある。かわいそうだーって思うなら、世界に誇るフィルター技術やなんやらかんやら。日本には技術もあればノウハウも痛い経験もある。いつまでもかわいそうな発展途上国なんていってないでビジネスパートナーとしてその国に合わせた価格帯と技術レベルで売り込んでいけばいい。後から進んでいく国だから後進国。住んでる人が公害は怖いと認知してきた今こそ相手にも受け入れ態勢がある。なーーーんてね。えらそうに書き込んでみた。幸せの国のおばちゃんだけど。
返信
No.19 匿名
15/11/30 14:07:55
>>12
あんたもなげーわ。
返信
No.18 匿名
15/11/30 13:56:23
>>15
そうだ!そうだ!!
返信
No.17 匿名
15/11/30 13:16:57
流行とか作って購買欲を煽ってるのはファッション業界じゃん
返信
No.16 匿名
15/11/30 13:15:51
ファッションデザイナーがどうこう言うのは違和感あるな。
ポール・マッカートニーの娘だからファストファッションの服なんて着る必要もなく贅沢できるんだろうけど本当に偽善者だよ。
父親も麻薬所持で日本で逮捕された時、日本に逆恨みしてcold japとかいう曲作ったよなぁ。
返信
No.15 匿名
15/11/30 13:07:56
何で服を着る側が?
服を作る側の問題でしょ。
返信
1件
No.14 匿名
15/11/30 12:08:39
>>13
あら日本にとっていいことずくめ
返信
No.13 匿名
15/11/30 12:06:25
高くなる=売れなくなる=働く場所が無くなる=仕送りも出来なくなる。
同じ位の値段なら国産を買う人が増える=日本経済が潤う。
返信
1件
No.12 匿名
15/11/30 11:55:48
日本でもありました。絹糸をつむぐ女性の労働条件は過酷だったようです。どんな製品も人件費を削って価格が抑さえられています。大量生産、大量消費。このサイクルにおいて安く提供するというのは必然です。では、価格をあげて少しの物で高額な物を長く使うことをみんながすることが正義なのか。。これでは、物はまわらない。人口が増加していく想定でないかぎり物自体が必要なくなっていく。結果、工場労働者じたいが必要なくなってしまいます。雇用がなくなってしまうことはもっと悲惨な状況も生み出すということです。確かに改善するべきところはたくさんあるでしょう。でも、貧困国に比べたら格段にめぐまれた日本でわかったふうな同情が正義ではないように思います。かわいそうだと機械化されたら少しの雇用になります。削った人件費で機械もかえるかもしれません。一人の人件費はふえるかもしれません。そのことであぶれていく雇用もあるのです。長々と書き込んだ私もペットとを膝にコーヒー飲んでいるちっともわかってない奴です。
返信
1件
No.11 匿名
15/11/30 11:39:42
>>10
だよねー。高い金出すなら国産買うし。
返信
No.10 匿名
15/11/30 11:37:10
買う人がいるから、この人達が働けるんじゃないの?買う人いなければ、余計仕事なくなるじゃん。
返信
1件
No.9 匿名
15/11/30 11:28:04
奴隷がいて成り立つお洋服
返信
No.8 匿名
15/11/30 11:27:41
>>6
関係ないね。それが仕事なんだし。
返信
No.7 匿名
15/11/30 11:24:14
長くて読む気しないんですけど(笑)
返信
No.6 匿名
15/11/30 11:24:02
縫製工場とそこで働く女性たちの生活や思い。
↑これ消費者関係あるの?
返信
1件
No.5 匿名
15/11/30 11:21:22
貧乏人だから、安く着られるものを探してるだけ。1000円でも高いと思うからセールでしか買わないけど。うちの子たちがはいてるジーンズは全部バングラデシュ製だわ。
返信
No.4 匿名
15/11/30 11:19:41
長くて読む気にならん!
返信
No.3 匿名
15/11/30 11:19:17
前半しか読んでないけど斜め上過ぎる。
さすが朝日新聞。
返信
No.2 匿名
15/11/30 11:17:57
今さらこの記事?
返信
No.1 匿名
15/11/30 11:17:04
なが
返信