【問題行動】学校の指導、不十分なら…保護者に通報呼びかけ 大阪市

　大阪市教育委員会は１７日、暴力行為などの問題行動に対して市立の小中学校が取る措置を児童・生徒に示し、学校が適切に対応しない場合は保護者らが市教委に通報できる仕組みを定めた。

　来年度から導入する方針。学校での厳格な対応を徹底するためで、文部科学省によると、教委への通報を促すのは異例という。

　市教委では２０１３年１月に市立桜宮高の体罰自殺問題が発覚後、生徒指導が適切に行われるよう、問題行動への対応指針を策定。悪質性に応じて５段階に分類し、「警察に相談」「出席停止」などの措置を定めている。

　今回はこの指針を基に「学校安心ルール」を作り、児童・生徒らに配布。「ルールで約束された『措置』が実施されていないと思われるときは、お知らせ下さい」と明記し、被害を受けた子供や保護者が学校の対応が不十分と感じた場合、市教委に連絡するよう呼びかける。同日の教育委員会会議で、来年度の１学期に試験運用し、２学期から本格導入する方針を決めた。

最終更新： 11月17日 20時14分