• No.6 匿名

    15/11/17 21:45:56

    みるみるうちに現れた、子どもたちの変化

    東京いずみ幼稚園の小泉園長

    親の反応を尻目に、子どもたちにはみるみるうちに変化が表れた。とりわけ、毎朝の出欠を取る時間を子どもたちは特に喜んだ。漢字で名前を書いたカードを見せながら、ランダムに名前を呼んでいくと、驚くほどの集中力を見せたという。3歳の子どもが1週間のうちに、漢字で書かれた自分の名前を読むようになり、2週間もすればクラスメートの名前を読むようになった。

    こうした独自の教育は「人の話を集中して聞き、理解する力につながる」と小泉園長は言う。子どもたちが先生の話をすぐに理解するので、音楽会や運動会も少ない練習時間で結果を挙げられるようになった。早教育のネガティブなイメージは徐々に変わっていった。「ソニー創業者のひとりである井深大氏などが、幼児期の教育の重要性を説いたのも転機となった」(小泉園長)。

    いまや、幼児期における教育の重要性は世界的に認知されている。教育を「科学」する――。これまでの日本の教育議論に不足していた部分だろう。週刊東洋経済は10月24日号(19日発売)の特集『教育の経済学』で、その最前線を追っている。

    東京いずみ幼稚園の卒園児のIQ(知能指数)は平均で120以上。一般的には100が平均といわれており、いずみ幼稚園卒の園児のIQは高い。「幼児期に教育をすれば、“できない子”は生まれない」(小泉園長)。こうした教育方式が反響を呼び、練馬区から1時間半をかけて3年間通学する子どもも出てくるほどだ。東京いずみ幼稚園の事例は、幼児の持つ限りない潜在能力を感じさせる。

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