市職員、窃盗容疑で逮捕…職場の積立金引き出す 千葉

　千葉県警松戸署は９日、松戸市職員が旅行会費として積み立てていた口座から現金を引き出したとして、市街づくり部公園緑地課主任主事（３５）を窃盗容疑で逮捕した。

　発表によると、容疑者は市役所新館８階にある都市計画課のロッカーから、同課職員の積立口座のキャッシュカードを無断で持ち出し、８月１５日午前９時２５分頃、市内の銀行の現金自動預け払い機（ＡＴＭ）から１７万４０００円を引き出した疑い。

調べに対し、現金は「競馬に使った」と話しているという。

　ロッカーは施錠されておらず、キャッシュカードの暗証番号が書かれた紙も同じロッカーに入っていた。

同署は、容疑者の所属先とは別の課のキャッシュカードが悪用された経緯も調べる方針。

　都市計画課職員が同３１日、旅行の前払い金を下ろそうとして残高が減っていることに気付いた。

市が９月７日に被害届を提出し、ＡＴＭの防犯カメラの映像から容疑者が引き出した疑いが強まったという。

　９日に記者会見した松戸市街づくり部の青柳洋一部長らによると、容疑者は昨年４月から、同市千駄堀の公園「２１世紀の森と広場」の管理事務所に勤務していた。

本郷谷健次市長は
「誠に遺憾。事実関係が判明し次第、厳正に対処する」とのコメントを発表した。
YOMIURI ONLINE