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- 15/08/29 06:35:56
西武鉄道は車いすの利用者や子ども連れの乗客に配慮した専用空間が広い車両を順次導入し、早ければ2017年春から運行を始める。1車両当たりの全長20メートルのうち、3分の1ほどのスペースを専用部分に割り当てる。通常、首都圏を走る電車は車いすやベビーカーが乗り込みやすいスペースを設けているが、約3分の1を占める広さは珍しいという。
西武が導入する新型車両は新宿線や池袋線などでの走行を予定し、「パートナーゾーン」と呼ぶ広い専用空間を付ける。車いすを固定することができる設備や、子連れ客が軽く腰掛けることができる座席を設ける。
子どもが車窓からの景色を見やすいように、窓も従来より広く設計する。大きな荷物を持った乗客の利用も想定し、長期滞在する訪日外国人客らがスーツケースなどを車内に持ち込みやすくする。
また、「ロングシート」と呼ぶ窓際に横1列で並ぶ形式の座席を、乗客が進行方向やその逆を向く「クロスシート」へ転換できる車両も導入する。ロングシートは立って乗る人を多く収容できるため、通勤電車に向いている。
一方、JRの新幹線や在来線特急などで一般的なクロスシートは主に観光客の利用を想定している。座席を転換しやすくし、運行日時や行く先によって乗客の乗りやすさに対応。車両管理の効率化にもつなげる。
シャープの独自技術「プラズマクラスター」による空気を浄化する機器を搭載。車内の快適さの向上も目指す。
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