救急搬送中に９０代男性落とす、５日後に死亡　金沢市消防局

　金沢市消防局は１４日、市内の介護施設に入所していた９０代男性を救急搬送中、誤ってストレッチャーから落とす事故があったと発表した。
男性は病院に運ばれたが、５日後に死亡した。

消防局によると、親族は「持病が悪化した。事故とは関係ない」と説明したという。

　消防局によると、７月３１日、施設の職員から男性の容体が悪化したと１１９番があった。
駆け付けた救急隊員が男性をストレッチャーに寝かせ、３人で救急車に運び込もうとしたが、隊員の１人がバランスを崩した。

男性は約１メートル下に落ち、左太ももの付け根を骨折する重傷を負った。

　男性は８月５日に死亡したが、消防局は親族の要望により公表を控えていたとしている。

小谷正利局長は「関係者へ深くおわびする。職員に指導を徹底し、再発防止に努める」とのコメントを出した。

産経ニュース