- ニュース全般
-
(産経新聞)【長文】
中1男女遺棄事件の当日以降、山田浩二容疑者は一緒に除染作業をしていた20代男性に、以前とは違うぎこちない様子を見せていた。
事件のニュースに顔を背け、急な欠勤。
無料通信アプリLINE(ライン)では「ため息」を表す顔文字も…。
男性は「振り返れば不自然な言動もあった」と語った。
山田容疑者は逮捕前、除染作業員として福島県二本松市の宿舎で生活。
男性とは数人が寝起きする部屋で一緒だった。
2人は7月下旬に入寮し、意気投合。
山田容疑者について「仕事ぶりは真面目で、服をきちんと畳むなどきちょうめん。たまに冗談も言っていた」と話した。
2人はお盆休み前夜の8月8日、山田容疑者の車で宿舎を出発し、福島市の花火大会を楽しんだ。
千葉県の男性の実家に泊まり、東京・品川や池袋の夜の街にも繰り出した。
11日未明、車を走行中に秋葉原付近で職務質問を受け、山田容疑者の持ち物からスタンガンや手錠、注射器が見つかった。
男性は驚いたが、山田容疑者は動揺していなかったという。
その後、山田容疑者は大阪に向かったとみられる。
男性にため息を表す顔文字が届いたのは13日午後3時ごろ。
平田奈津美さん(13)と星野凌斗君(12)の足取りが途絶えてから、約10時間後のことだった。
男性は「今考えると深い意味があったのかも…」。
大阪から来た山田容疑者は15日、再び男性の実家に泊まり、翌日2人で福島へ。
車中で「大阪はどうでしたか」と話し掛けても、生返事が続き、疲れているように感じられたという。
仕事に戻った17日からの3日間。
山田容疑者は当初、事件を大きく報じるニュース画面の地図に「ここが俺の家」と興奮した様子だったが、次第に目を背け、スマートフォンを触るようになった。
20日は急に仕事を休み、男性とリサイクル店に行ってDVDプレーヤーや扇風機などを売却。
「福島県南相馬市の病院に行く」と言って別れ、翌21日夜に大阪市内で逮捕された。
男性は「直前まで一緒にいた。その事実にぞっとする」と顔をしかめた。- 0
15/08/28 16:29:51