児童３５人が熱中症の症状　運動会の練習中　福岡

朝日新聞デジタル 5月26日 12時43分配信


　２６日午前１０時５５分ごろ、福岡県須恵町植木の須恵第二小学校から「児童が体調不良を訴えている」と１１９番通報があった。粕屋南部消防本部によると、児童３５人が熱中症の症状を訴え、うち９人が救急車で搬送された。吐き気などの症状があるが、いずれも軽症という。

　消防によると、この日午前９時４０分から、全校児童約７８０人が参加して、運動会の入退場の練習をしていた。午前１０時ごろ、気分不良を訴える児童が複数出たため、練習を中断し、午前１１時前に通報。３５人が「気分が悪い」と訴え、うち２、４、６年生の男女計９人を病院に運んだという。

　町教委によると、同校では今月３１日に運動会を予定しており、この日は校庭で全体練習を行っていた。同校は練習中断後、症状を訴えた児童を帰宅させることにした。小学校では、知らせを聞いて駆けつけた保護者とみられる女性がベビーカーを押して足早に学校内に入っていった。

　福岡管区気象台によると、九州北部は高気圧に覆われ、須恵町に最も近い観測地点の福岡市博多区の福岡空港の正午の気温は２８・４度。この時期の最高気温の平年値を３・１度上回った。気象台はこの日午前、高温が予想されるため、熱中症など健康管理に注意するよう呼びかけていた。