仮免試験改ざん容疑で元校長書類送検　本宮自動車学校

福島民報 2015年4月29日-08:00配信

　運転免許の仮免許筆記試験の答案用紙を改ざんしたとして、郡山北署は２８日、県警交通指導課などの応援を受けて、有印私文書偽造・同行使の疑いで本宮自動車学校（大玉村）の吉田喜策元校長（７０）＝福島市＝を地検郡山支部に書類送致した。県警によると、吉田元校長は「何回も不合格となる受験生がかわいそうになり、３、４年前から改ざんしていた」などと供述しているという。吉田元校長は県警ＯＢで二本松署副署長などを務めた。

　送検容疑は今年３月上旬から４月上旬にかけて、同自動車学校で仮免許試験を受験し、合格点に届かなかった男女１１人の解答用紙を改ざんして合格させた疑い。
　郡山北署は昨年末、仮免許試験に不正があるとの情報を得た。同自動車学校から提出された答案用紙などを調べた結果、吉田元校長が答案を改ざんした疑いがあるとみて事情を聴いていた。受験生からの謝礼や働き掛けはなかったという。