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- 15/04/07 22:36:46
東大卒業式、ネットで激賞 伝説の格言の内幕明かし、コピペ情報に警鐘 信州大あいさつと一緒に話題に
withnews 4月6日(月)19時13分配信
3月にあった東京大学教養学部の卒業式。
石井洋二郎学部長のあいさつが、ネットで注目されています。
半世紀前の日本一有名な卒業式の式辞「肥った豚よりも…」が、実は本人が話していなかったことを明かし、ネット上にあふれる不確かな情報への接し方に言及。
「スマホ依存」に警鐘を鳴らした信州大の山沢清人学長のあいさつとともに、ツイッターなどで拡散しています。
○伝説の式辞「肥った豚よりも…」はデマ?
石井学部長が取り上げたのは、1964年に東大総長だった大河内一男さんのあいさつです。
「肥った豚よりも痩せたソクラテスになれ」と発言したとされています。
この発言は、東大卒だからといってエリート意識を持たないようたしなめる格言として、知られています。
石井学部長は、大河内さんのあいさつについて、実際は大河内さんの発言ではなくJ・S・ミルの引用だったこと。
原稿には、J・S・ミルの引用を明記した上で書かれていたが、実際には読まれなかったこと。
そして、原文をかなりアレンジした表現になっていることなど、内幕を明かしました。
○「善意のコピペは、悪意の虚偽より…」
その上で、石井学部長は
「この幻のエピソードはまことしやかに語り継がれ、今日では一種の伝説にさえなっている」
と指摘。
ネット上にあふれる情報について次のように警鐘を鳴らしました。
善意のコピペや無自覚なリツイートは時として、悪意の虚偽よりも人を迷わせます。
そしてあやふやな情報がいったん真実の衣を着せられて世間に流布してしまうと、もはや誰も直接資料にあたって真偽のほどを確かめようとはしなくなります。
つづく
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