携帯官能小説 へのコメント(No.105

  • No.105 匿名

    15/01/10 23:38:05

    どれくらい時間が経ったのだろう?真由子は椅子に座り、冷たくなった慎一の手を握りしめながら、慎一の肩にもたれかかって、いつの間にか眠ってしまっていた。

    看護師『こちらです』
    その声で、ふと目を覚ました真由子。目の前で横たわる慎一を見て、また涙が溢れてくる。

    『あの、あなたは?』
    振り返ると、そこには50代中程の男女が居た。
    真由子『えっと…あの…』
    母『小池慎一の母です』
    父『父です。』
    真由子『あ、えと、慎一さんとお付き合いしてます、白石真由子と申します。』
    母『まぁ慎一の。あらぁ、こんな可愛い彼女が居たなんて…』
    そう言いながら慎一の亡骸に近付いた両親。
    母『慎一…痛かったでしょう、苦しかったでしょう、まだまだ沢山生きたかったでしょう…こんなんなって…』
    涙ながらに息子に語りかける母。真由子は霊安室から出て行った。親子水入らずを邪魔したくはなかった。

    15分程で、両親が出て来た。
    父『私達は告別式の準備があるから、先に失礼します。慎一がうちに来るまでまだ時間があるから、最後まで傍に居てやってください。アイツも独りじゃ寂しがるでしょうから。』
    そう言って帰って行った。真由子は慎一の傍に戻った。

    真由子『しん、いつも私のこと沢山幸せにしてくれてありがとう。しんの彼女になれて、本当に良かった。しん、しんは私が彼女で幸せだった?おとぎ話の世界では、キスしたら生き返るよね。でも、しんはおとぎ話の主人公じゃないから、生き返らないかな…しん…、最後に、サヨナラのキスしていい?』

    真由子は慎一の唇にキスをした。
    冷たい感触が、悲しさを余計に増やしてしまった。

    真由子『生き返らない…よね』
    またも大粒の涙が真由子の頬を容赦なく濡らした。

    後日、慎一の葬儀が行われた。
    真由子は、美咲達と一緒に参列した。
    葬儀中、慎一のバンド仲間だったメンバーが、慎一のwith youをアカペラで歌った。
    真由子は泣き崩れた。

    棺の中に花を入れる時、真由子は慎一にバレンタインの時に渡す予定だったプレゼントを、母の許可を得て入れた。

    慎一が以前『写真立てでもあれば、まゆの写真入れて飾っとけるし、そしたら一人暮らしの寂しさも紛れるかなぁ』
    真由子『何なに?写真に話しかけるの?』
    慎一『おぅ、ガンガン話しかけるよ!』
    と言っていたので、真由子と慎一の2ショットと真由子の1ショットの2枚の写真を入れた写真立てをプレゼントに選んだのだ。

コメント

古トピの為、これ以上コメントできません

返信コメント

  • まだコメントがありません

投稿するまえにもう一度確認

ママスタコミュニティはみんなで利用する共有の掲示板型コミュニティです。みんなが気持ちよく利用できる場にするためにご利用前には利用ルール・禁止事項をご確認いただき、投稿時には以下内容をもう一度ご確認ください。

上記すべてをご確認いただいた上で投稿してください。