- 料理・家事
- 匿名
- 14/05/26 17:13:09
サッとひと拭き、シュッとひと吹き、これだけできれいになるという謳い文句が受けている。いまや、ウエットティッシュとファブリーズは潔癖症の人々のみならず1人1個、一家に1本の必需品になりつつある。だが、果たして、どれほど除菌効果があるのか。
ウエットティッシュは数多あるが、日本衛生材料工業連合会(日衛連)が定めた試験に合格しなければ、“除菌”と名乗ることはできない。その試験はこんな内容だ。
適当な汚れと一緒に大腸菌や黄色ブドウ球菌をステンレス板に塗って、それを5分間乾かした後、対象となるウエットティッシュで5往復拭き取る。結果、拭き取る前の状態と比べて細菌が99%減少していれば合格。これで晴れて除菌を名乗ることができるのだという。
コンビニの店頭には多くの除菌ウエットティッシュが陳列されているが、なかには“手の汚れ・バイ菌をしっかり拭き取る”と喧伝する物も少なくない。
だが、北里大学の宮田幹夫名誉教授はその効用にこう疑義を呈する。
「ウエットティッシュで体を拭いたら、肌の表面は除菌効果があるでしょう。ただし、雑菌は皮膚の奥、毛根を覆っている毛嚢(もうのう)の中にもどんどん溜まっていく。しかも、皮膚全体は小じわだらけです。ウエットティッシュで拭いても、その溝に入り込んだ雑菌を99%殺せるとは到底思えません」
除菌のお墨付きを与えている日衛連でさえも、
「ウエットティッシュの除菌効果はあくまでテーブルやドアノブなどが対象で、手や指を含めた身体は含まれていません」
つまり、手の汚れは落ちても、細菌を99%除菌することはできないのだ。
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