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遊びの範疇?いじわるな子と関わり方
13/12/03 13:56:57
◎極限での誕生今伸び盛り 童話「ヘンデルとグレーテル」がお気に入り。「これ、怖いんだよ」。魚類図鑑の中では南米に生息する淡水魚ピラルクが好き。「大きいの。ガブリ、しないよ」。 仙台市青葉区の瀬川虎ちゃん(2)はおしゃべり好きな男の子。サッカーJ1ベガルタ仙台所属の仙台大派遣コーチ瀬川誠さん(39)、妻史佳さん(40)の長男だ。 史佳さんは2011年3月11日、仙台市内の医院で陣痛に耐えていた。分娩(ぶんべん)台に乗る直前だった午後2時46分、激しい揺れが襲った。院内は停電しガラスや機材などが散乱。誠さんに付き添われ外に出た。 看護師が叫んだ。「(子宮口が)全開です」。直ちに産む選択しかなかった。史佳さんは1階受付の裏にあった簡易ベッドに座り、誠さんに羽交い締めにされる姿勢で固定され、息んだ。 「こんなひどい状況なら生まない方がいいかな」と弱気になった史佳さん。痛みも限界に達し「無理だ」と叫んだ。 選手を激励するように誠さんが声を上げた。「大丈夫」「だめじゃねえ」。午後3時23分、虎ちゃんが無事生まれた。 翌日、ベガルタ仙台の手倉森誠監督が見舞いに来てくれた。退院後、コメやおむつをコーチらが届けてくれた。周囲の支援に感謝は尽きない。 風邪もめったにひかず、ほとんど医者に掛からない虎ちゃん。ことし3月からは体操教室に通い運動能力は伸び盛りだ。 「あの日に生まれたことを思うと、命さえあればいい。優しい子になってほしい」と史佳さん。 誠さんはJリーグ元年の1993年に仙台育英高から横浜フリューゲルスに入り、ベガルタ仙台などで活躍したFWだ。 「サッカー、サッカー」と言う機会が増えてきた虎ちゃんに期待を抱く。「まずはベガルタのスクールかな」 ◎命こそが希望/11人の成長を追うコピーライター 並河進さん 2011年3月11日に東北の被災地で誕生した子ども11人の成長を、東京都のコピーライター並河進さん(40)が追い続けている。 並河さんは震災発生後、宮城県南三陸町の避難所などに絵本を届けるボランティアをしていた。その際に、町内で当日生まれた赤ちゃんがいると聞き、関心を持った。 「被災地支援に無力感があったが、そこで新たな命が生まれていたことに気付いた。そう思うと気持ちが楽になった」と並河さんは振り返る。 写真家小林紀晴氏と11人の子どもを訪ね歩き、11年11月から「ハッピーバースデイ3.11」と題し、日本ユニセフ協会と協力して各地で写真展を開催した。瀬川虎ちゃんもその1人だ。 並河さんは「震災で失われた命を含め、命とは何かを考えるきっかけになればと考えた。命を守る、産むということは人間の本能であり、それこそが希望だと思う」と信じている。 昨年3月には一冊の本にまとめた。「子どもたちの成長を今後も見続けていきたい」と話す。 . 最終更新:12月3日(火)6時10分 河北新報
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No.1 主 匿名
13/12/03 13:56:57
◎極限での誕生今伸び盛り
童話「ヘンデルとグレーテル」がお気に入り。「これ、怖いんだよ」。魚類図鑑の中では南米に生息する淡水魚ピラルクが好き。「大きいの。ガブリ、しないよ」。
仙台市青葉区の瀬川虎ちゃん(2)はおしゃべり好きな男の子。サッカーJ1ベガルタ仙台所属の仙台大派遣コーチ瀬川誠さん(39)、妻史佳さん(40)の長男だ。
史佳さんは2011年3月11日、仙台市内の医院で陣痛に耐えていた。分娩(ぶんべん)台に乗る直前だった午後2時46分、激しい揺れが襲った。院内は停電しガラスや機材などが散乱。誠さんに付き添われ外に出た。
看護師が叫んだ。「(子宮口が)全開です」。直ちに産む選択しかなかった。史佳さんは1階受付の裏にあった簡易ベッドに座り、誠さんに羽交い締めにされる姿勢で固定され、息んだ。
「こんなひどい状況なら生まない方がいいかな」と弱気になった史佳さん。痛みも限界に達し「無理だ」と叫んだ。
選手を激励するように誠さんが声を上げた。「大丈夫」「だめじゃねえ」。午後3時23分、虎ちゃんが無事生まれた。
翌日、ベガルタ仙台の手倉森誠監督が見舞いに来てくれた。退院後、コメやおむつをコーチらが届けてくれた。周囲の支援に感謝は尽きない。
風邪もめったにひかず、ほとんど医者に掛からない虎ちゃん。ことし3月からは体操教室に通い運動能力は伸び盛りだ。
「あの日に生まれたことを思うと、命さえあればいい。優しい子になってほしい」と史佳さん。
誠さんはJリーグ元年の1993年に仙台育英高から横浜フリューゲルスに入り、ベガルタ仙台などで活躍したFWだ。
「サッカー、サッカー」と言う機会が増えてきた虎ちゃんに期待を抱く。「まずはベガルタのスクールかな」
◎命こそが希望/11人の成長を追うコピーライター 並河進さん
2011年3月11日に東北の被災地で誕生した子ども11人の成長を、東京都のコピーライター並河進さん(40)が追い続けている。
並河さんは震災発生後、宮城県南三陸町の避難所などに絵本を届けるボランティアをしていた。その際に、町内で当日生まれた赤ちゃんがいると聞き、関心を持った。
「被災地支援に無力感があったが、そこで新たな命が生まれていたことに気付いた。そう思うと気持ちが楽になった」と並河さんは振り返る。
写真家小林紀晴氏と11人の子どもを訪ね歩き、11年11月から「ハッピーバースデイ3.11」と題し、日本ユニセフ協会と協力して各地で写真展を開催した。瀬川虎ちゃんもその1人だ。
並河さんは「震災で失われた命を含め、命とは何かを考えるきっかけになればと考えた。命を守る、産むということは人間の本能であり、それこそが希望だと思う」と信じている。
昨年3月には一冊の本にまとめた。「子どもたちの成長を今後も見続けていきたい」と話す。
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最終更新:12月3日(火)6時10分
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