• No.1 匿名

    13/11/16 09:01:59

    このほど公開された新潟ロケ。「三億円事件」の現場となった府中刑務所前に見立て、新潟刑務所の壁が続く道路に200メートルにわたってガードレールを設置。1968年当時の雰囲気を再現した中で、田村が熱のこもった演技を披露した。

    清張ならではの鋭い視線で事件に迫ったミステリー小説が原作。舞台は時効が成立した翌年の76年。奪われた3億円には保険がかけられていたが、そのうち2億円を支払った米国の保険会社が犯人に保険金を賠償させるため独自に調査に乗り出す、というストーリー。田村は米国から派遣された日本人調査員の「武田秀哉」を演じる。武田と母との25年ぶりの再会も描かれる。

    今年2月放送のテレ朝系「上意討ち―拝領妻始末―」以来のドラマ出演で、撮影参加は約1年ぶりとなる田村は「この2年ぐらい『これでおしまいか』と思ってやっている。いや、本当に。一作一作、大事にしないと、と思いながらやってますね」と心情を吐露した。入念な準備をして臨んだそうで「仕事を1年やってないと怖い。現場でどんな恥をかくか分からないので。全シーンに対して意気込みがありました」と振り返った。

    8月に70歳になった大ベテランでも「怖い」という。「2、3年前から声変わりしましてね。声がかすれて出ないんですよ。声が出るかなとか、滑舌が悪くなったらどうしようかとか考えますね」。

    夢にも見るという。「1人でNGを出して、どんどん(撮影が)遅れていくんですよ。そしたら俳優さんが入ってくるの。『どうなってるんだよ』って。みんな有名な俳優さんばかりなんですよ。それで目が覚める。悪夢です。そういう怖さです」。役に真摯(しんし)に向き合っているからこそのエピソードだ。

    まさに“一作入魂”で参加した撮影はこのほど、クランクアップ。「重みのあるいいドラマにできあがると思っています」と自信を見せた。

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