空き地に少女の遺体=三重 へのコメント（No.1443）

中３少女殺害、事件発生から２カ月　有力な手がかりなく…遺体現場で献花

産経新聞10月30日(水)7時55分配信

　■未解決事件では異例「一日も早く検挙」

　三重県四日市市の中学３年女子生徒が殺害され、朝日町の空き地に遺棄された強盗殺人事件は、２９日で遺体発見から２カ月が経過した。解決への有力な手掛かりがない中、遺棄現場で四日市北署捜査本部の本部長を務める吉水幸宏・県警刑事部長らが献花し、被害者の寺輪博美さん（１５）を慰霊した。

　空き地の入り口に献花台を置き、吉水刑事部長や藤原佳明署長ら５人が、次々と花束を供えて寺輪さんの冥福を祈った。同行した約２０人の捜査員とともに黙祷（もくとう）をささげた。

　県警が未解決事件の現場で献花するのは異例。吉水刑事部長は「被害者、遺族の無念を晴らすべく、一日も早く犯人を検挙したい。その気持ちを新たにした」と語った。

　寺輪さんは８月２５日夜、友人と花火を見に行った帰りに連絡が取れなくなり、同２９日に遺体が発見された。

　捜査本部は事件発生以来、寺輪さんが当日着ていた衣服などの遺留品を公開し約１１０人の捜査態勢を維持し延べ約４３５０人を投入、４１０件の情報を集めた。空き地の脇道に侵入した白っぽい軽自動車などの目撃情報があったが、犯人に結びつく有力な手掛かりがなく、今後も現場周辺や関係者などの聞き込み、防犯カメラの映像解析などを進める。