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- 匿名
- 13/05/05 13:14:58
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産への正式登録が確実となった富士山。今後、さらなる外国人旅行客の増加が予想されるが、富士山を一目見ようと、誤って群馬県桐生市を訪れてしまう外国人が散見される。同市相生町にある上毛電鉄「富士山下(ふじやました)駅」を、富士山(ふじさん)の麓の駅と勘違いするようだ。
「それはもう悲しそうな表情でした」。上毛電鉄で運転士を務めて18年になる南雲洋和さん(38)には忘れられない光景がある。2〇1〇年春。南雲さんがワンマン列車を運転していると、東武鉄道の東京方面に接続する乗換駅「赤城駅」(みどり市)で、
若い男女の外国人旅行客が乗り込んできた。間もなく富士山下駅に到着。下車する2人の切符を回収
すると、片言の日本語で尋ねられた。「富士山はどこですか」。驚いた南雲さんは静岡、山梨両県にまたがる
富士山の位置を説明。2人は落ち込んだ様子で折り返しの電車に乗り換え、赤城駅で降りていったという。
上毛電鉄によると、この数年、運転士が把握する限りで、欧米人やアジア人に同様の間違いが1年に
少なくとも10件は起きている。
誤乗車の原因は、駅名の紛らわしさにあるようだ。「富士山」を駅名に使った鉄道駅は、富士山に一番
近い駅として富士吉田駅から改称した富士急行「富士山駅」(山梨県)と、富士山下駅の2つしかなく、
ともに富士山の最寄り駅をイメージさせる。南雲さんは「富士山(ふじさん)をフジヤマと呼ぶ外国人が
多いのも誤乗車の原因では」と指摘する。
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