匿名
東日本大震災の発生から1年3か月。11日、東京都内の土壌の放射性物質の 濃度についてある調査結果が報告されました。その中には土1キロあたり25万 1000ベクレルという高濃度の地点もありました。
「なんと25万1000ベクレル、これは放置しておくわけにはいかない」 (日本共産党可知かよ子都議会議員)
震災から11日で1年と3か月・・・新たに高濃度の放射能に汚染された場所 が都内で続々と見つかりました。日本共産党都議団によりますと、独自に調査し た都内55か所のうち34か所の土壌などから8000ベクレルを超える放射性 セシウムが検出されたということです。これらは雨などで放射性物質が一か所に たまったいわゆる“ホットスポット”です。中でも最も高かったのは1キロあたり 25万1000ベクレルという超高濃度の値。25万ベクレルを超えた場所は葛 飾区の都立水元公園にある第二駐車場です。植え込み付近の黒い土から検出され たということです。
「心配。除染さえしてくれれば、遊ばせる所が少ないので」 「30年、40年後に影響が出てくるというデータがあるので怖い」(公園に いた人)
8000ベクレルを超える廃棄物は国が直接処理することになっています。し かし、土壌などの場合はその基準が決められていません。食品に関しては1キロ グラム100ベクレル、飲料水では10ベクレルを超えると出荷停止などの措置 がとられます。
そもそも、ベクレルとは物質に含まれる放射能濃度を現す単位です。一方、物 質から出る放射線量を現すのはシーベルト。25万ベクレルが検出された公園内 を測定してみるとどんどん数値が上がります。国は1メートルの高さで放射線量 が1マイクロシーベルトを超える場所は除染する対象としています。共産党都議 団の調査でも水元公園の植え込みで1マイクロシーベルトを超える数値が出まし た。専門家は・・・
「植え込みに子どもは平気で入って遊ぶので、除染をした方が都民にとっては 安全」(日本大学放射線防護学野口邦和准教授)
さらに、天候によって汚染が拡大する可能性を指摘します。
「雨の日には泥になって靴につく。靴のままあちこち歩いて汚染を拡大すること になりかねない」(日本大学放射線防護学野口邦和准教授)
今回の発表を受け、文部科学省は都に対し調査や除染など対策をとるように要 請しました。(11日17:52)
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