元従業員4人、胆管がん死 へのコメント(No.1

  • No.1 トピ文の続き

    12/05/19 16:52:45

     熊谷准教授によると、調査したのはこの工場の、本印刷前に文字の間違いや印刷の仕上がりをチェックする「校正印刷部門」で平成3~15年に1年以上働いていた男女42人。

    発症した5人ががんと診断を受けた当時の年齢は25~45歳と若く、このうち4人が平成11年ごろから10年ほどの間に相次いで死亡した。

     校正印刷部門では付着したインクを落とすため、印刷機の洗浄が頻繁に行われていた。

    洗浄には当時、発がん性のある化学物質「1、2ジクロロプロパン」や「ジクロロメタン」を含む有機溶剤が用いられていたが、会社側から防毒マスクは提供されていなかったという。

     熊谷准教授は、「極めて高い頻度でがんになっており、偶然とは考えにくい。同じ化学物質を使用している他の工場でも、同様の例がないか調査が必要だ」と指摘。

    これに対し印刷会社は、「担当者がいないので対応できない」としている。
                       ◇
    【用語解説】胆管がん

     肝臓で作られた胆汁を十二指腸まで運ぶ胆管に発生するがん。
    早期発見が難しく、進行も早いことから、治療が困難ながんの一つとされる。

    厚生労働省の人口動態統計によると、胆管および胆嚢(たんのう)のがんによる平成22年の国内の死者は、1万7585人(男8440人、女9145人)

    外科手術による切除が主な治療法となるが、切除できた場合の5年生存率は40~50%とされる。

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