- TV・エンタメ
- 匿名
- 11/12/07 09:09:45
【恋の罪 のっけから水野美紀がヘアヌード】
先月から全国で公開されている映画「恋の罪」がオンナたちに人気だ。
渋谷の円山町で起きた東電OL殺人事件をモチーフにした3人の女性の物語。不倫から抜け出せない、事件の担当刑事を水野美紀、昼はエリートで夜は娼婦と化す大学助教授を冨樫真、ささいなことで落ちていく平凡な主婦を神楽坂恵が演じている。性や暴力、社会を過激な作風で描く監督の園子温が、今回は女性目線でエロチシズムを描いている。
映画は、冒頭から水野がヘアヌードで登場。バスルームでの激しいセックスを披露する。2度のオナニーシーンも表情がエロい。惜しげもなくフルヌードをさらす冨樫と神楽坂のセックスシーンに観客はクギ付けだ。
当然、劇場は男ばかり……と思ったら、なんと、半分近くが女性客。グループで来たOLも目立つ。
配給の日活に聞いた。
「渋谷では4割が女性です。もう少しで半分に届くかという勢い。前作『冷たい熱帯魚』は8対2で男性が多かったのですが、今作は断然、女性に共感されている。中心は30代。女性の深い闇を描いていて、『落ちていくことを体感できる』『自分のボーダーラインを問いながら見た』といった感想を頂いています」(宣伝担当者)
うーむ。いくら現実が苦しくても、なお心の闇をのぞきたがる。オンナ心は不可解だが、明大講師の関修氏(心理学)はこう分析する。
「男性のセクシュアル・ファンタジーは画一的で、適度にロマンやファンタジーのあるポルノチックなものを好みます。女性はリアリズム。過激でドロドロしたのが好きだし、一方でその裏返しのプラトニックなものを受け入れる。この両面でバランスをとっているのです。だから、女性の方が、リアルに描かれた性に対し、シンパシーを感じたり、共感したり、考えさせられたりするのでしょう。あまりにリアルすぎると男性は共感できず、引いてしまうのです」
オンナのオモテもウラも知ることができそうだ。
(日刊ゲンダイ2011年12月5日掲載)
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