- ニュース全般
- あ
- 11/06/28 11:25:40
男性にもある「出産適齢期」 高齢の父親の子どもの知能テストのスコアは低く、高齢の母親の子どもはスコアが高い
★男性にもある「出産適齢期」 - 高齢の父親と子どもの障害の相関性 ジェニファー・バンダーベス
数カ月前、友人のアナが電話を掛けてきて、付き合って8カ月になるボーイフレンドの不満をぶちまけた。女性の出産適齢期について警告する多くのメディア報道を受けて、2人の関係を進展させる前にアナが妊娠可能な健康状態かどうかを確かめたがったというのだ。アナは不妊治療院に連れて行かれ、そこで採血による卵巣予備能力の検査を受けさせられたほか、卵管をきれにするため放射性ヨードを子宮に注射された。
アナは32歳で、ボーイフレンドは52歳だ。ボーイフレンドの懸念は理解できる。キャリアを追求し、不妊治療を利用して出産を30代や40代まで引き延ばす女性が増えているが、これは子孫を無数の障害や疾病リスクにさらすことになる。だがそのリスクは女性の年齢ゆえの問題だけではなく、アナのような30代の女性は年上の男性と付き合うことが多いことにも関係している。健康な子どもを授かるという点に関して、男性にも女性と同じように適齢期があることが判明したのだ。
父親の年齢が話題を呼ぶきっかけとなったのは数年前。米マウントサイナイ医科大学の研究者が、40歳以上の男性は、30代以下の男性と比較して、自閉症の子が生まれる確率が6倍高いという報告を発表したのだ。
以降、統合失調症の子が生まれる確率についても、男性の年齢が40歳に達すると倍になり、50歳以上では3倍になるとの研究結果も発表されている。また、そううつ病やてんかん、前立腺がん、乳がんを子どもが発生する確率も、男性が40歳に近くづくにつれ高くなるという。
小人症とマルファン症候群(結合組織の疾患)も父親の年齢に関連している。また、英科学誌『ネイチャー・ジェネティクス』に1996年に発表された論文によると、アペール症候群(頭や顔、手足の奇形を特徴とする先天性疾患)は、父親が高齢であることによって圧倒的に引き起こされる遺伝子の突然変異だ。(>>1以降に続く)
- 0 いいね