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「東京電力」は2日、5日にも、福島第一原子力発電所1号機の原子炉建屋内に水素爆発が起きて以来、
初めて作業員が入るという見通しを発表した。
東京電力は、1号機の原子炉建屋内の放射性物質の濃度を下げるため、
フィルターつきの浄化装置をタービン建屋に搬入することを明らかにした。
この装置から配管を原子炉建屋に引き込み、空気をフィルターに通すことで、
放射性物質の濃度を20分の1にまで下げられるという。
1号機では、格納容器を水で満たす「水棺」に向けた作業が進んでいて、水位を把握するため、
原子炉建屋に入って水位計などをつけることが必要。順調に進めば、
5日にも8人の作業員が原子炉建屋に入って配管を設置した後、浄化装置が稼働する予定。
原子炉建屋に作業員が入るのは、3月12日の水素爆発以来初めて。
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「東京電力」によると、設置されるのは「排風機」と呼ばれる装置で、空気中の放射性物質をフィルターに吸着して取り除くもの。
1号機の原子炉建屋内では、高レベルの放射線が計測されており、作業員が中に入れない状態だが、
この装置によって建屋内の空気を浄化し、原子炉圧力容器を冷やすのに必要な作業を速やかに行いたい考え。
東京電力は、2日から設置の準備に入り、4日後には空気の浄化を開始し、さらに2~3日で人が入れる状態にもっていきたいとしている。
一方、安全に停止した6号機では、タービン建屋の中にたまった放射性物質を含む汚染水が増えていることがわかった。
建屋周辺の地下水が建屋内に浸入しているのが原因だと考えられているが、
このままでは機器類に影響を与えるおそれがあることから、放射性物質を含む汚染水を仮設のタンクへ移送する作業が1日から始まっている。
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