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肌が綺麗な人がやらないこと
DM005SH
10/08/30 23:18:36
しばらく智くん続きだったので‥ 今日虹を弾いていて浮かんだ、久しぶりのニノで。相変わらず長くて申し訳ありません。 ----- 「‥あれ、何この楽譜。前使った人の忘れもの?」 他に誰も居るはずもないこの部屋で、誰に言うわけでもなく呟いた。 いつもの楽器屋さんに行き、いつものように奥のスタジオを借り、いつものように弾いて‥そう、2曲弾き終えたあとのこと。 ピアノの左葦辺りに落ちていた、ホチキスで留めただけの、数十枚に及ぶ楽譜。 いや‥楽譜、と呼ぶにはまだ未完成だ。少し幼く見える丸い字によって、あちらこちらに二重線や矢印が飛び交っている。 ‥作曲中なのかな。 何となく人の秘密を見てしまった気分になり、バツが悪くてそれを戻した。 ‥‥でも、最初の音、好きな感じ。 心の中で持ち主に謝りながらも、瞳を閉じて暗譜した頭だしを弾いてみる。 12小節弾いたところで瞼を開けると‥目の前に、男の人。 帽子を顔の半分程まで深くかぶっていて表情はよく見えないけれど、ぽかんと開いた口元を見るとどうやら驚いているらしい。 いやいや、驚いたのは私の方だ。だけどこのタイミングでここに来て、この表情をしてるってことは‥‥ 「ご!!ごめんなさい!!かっ、勝手に見ちゃって‥あ、でもちょっと見ただけです最後までは見てないから大丈夫です!!」 少しパニックになりながら例の楽譜を相手に差し出す。 ゆっくりと左手を伸ばしたその人は、楽譜を掴んで。そして、右手で私の腕を掴んだ。 ‥お、怒ってる‥!!??? 「ちょっと見た‥?ちょっと?」 「あっいえ、いや、はい、本当にごめんなさい!!」 「ちょっと見ただけであそこまで弾けんの‥?」 「ごめんなさい!!!」 「いやあのー俺、怒ってないから。顔あげて?」 そう言って腕を解放してくれた彼は、帽子を脱いだ。 そして「あ、わかる?」と、言葉を失った私に悪戯っぽく笑いかける。 「すごいね君。見ただけで弾けるってマジすごいじゃん。」 「あ、‥ありがとう‥ございます?」 「なんで疑問形なの(笑)褒めてんだって。」 「ありがとう‥」 「ん。俺いつもは家なのよ、作んの。ここ初めてなの。煮詰まっちゃって。」 「そうなんですか?でも、頭の音、とても好きです。」 「そ?」 「はい。‥フラットが多いかな、とも思いますけど」 「ぶっ」 「あっ‥ごめんなさい」 「いや、いーよ。俺もちょっと思ってたし。曲の基盤作りはだいたい1人でやってるんだけどさ。」 ―――今回はちょっと君の意見も聞いてみたくなった。 そう言うと、彼は楽譜の最終ページの裏側にペンを走らせる。 それをちぎると私の手に握らせ「じゃ。ごめんね、邪魔して。」と、先程と同じ微笑みを浮かべて扉の向こうへ姿を消した。 呆然としたまま開いたてのひらには、楽譜への書き込みと同じ字体。 彼の名前―――二宮和也、という名前と共に、11桁の数字が並んでいた。 end
N08A3
10/08/30 23:33:25
>>3723 にのにのサンお久しぶりです。いや~面白かったです!過去のも改めて読んでも凄い良いです(*^_^*) saサンも、また書いてくれてありがとぅございます!皆ここから離れていっちゃったと思ったから書いてくれて嬉しかったです!
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古トピの為、これ以上コメントできません
SN3J
10/08/30 23:43:10
>>3724 レイさん、そんなこと言われると照れちゃいます。 ありがとうございます。 駄作なりにこれからもちょくちょくUPしていきますね。
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No.3723 にのにの
DM005SH
10/08/30 23:18:36
しばらく智くん続きだったので‥
今日虹を弾いていて浮かんだ、久しぶりのニノで。相変わらず長くて申し訳ありません。
-----
「‥あれ、何この楽譜。前使った人の忘れもの?」
他に誰も居るはずもないこの部屋で、誰に言うわけでもなく呟いた。
いつもの楽器屋さんに行き、いつものように奥のスタジオを借り、いつものように弾いて‥そう、2曲弾き終えたあとのこと。
ピアノの左葦辺りに落ちていた、ホチキスで留めただけの、数十枚に及ぶ楽譜。
いや‥楽譜、と呼ぶにはまだ未完成だ。少し幼く見える丸い字によって、あちらこちらに二重線や矢印が飛び交っている。
‥作曲中なのかな。
何となく人の秘密を見てしまった気分になり、バツが悪くてそれを戻した。
‥‥でも、最初の音、好きな感じ。
心の中で持ち主に謝りながらも、瞳を閉じて暗譜した頭だしを弾いてみる。
12小節弾いたところで瞼を開けると‥目の前に、男の人。
帽子を顔の半分程まで深くかぶっていて表情はよく見えないけれど、ぽかんと開いた口元を見るとどうやら驚いているらしい。
いやいや、驚いたのは私の方だ。だけどこのタイミングでここに来て、この表情をしてるってことは‥‥
「ご!!ごめんなさい!!かっ、勝手に見ちゃって‥あ、でもちょっと見ただけです最後までは見てないから大丈夫です!!」
少しパニックになりながら例の楽譜を相手に差し出す。
ゆっくりと左手を伸ばしたその人は、楽譜を掴んで。そして、右手で私の腕を掴んだ。
‥お、怒ってる‥!!???
「ちょっと見た‥?ちょっと?」
「あっいえ、いや、はい、本当にごめんなさい!!」
「ちょっと見ただけであそこまで弾けんの‥?」
「ごめんなさい!!!」
「いやあのー俺、怒ってないから。顔あげて?」
そう言って腕を解放してくれた彼は、帽子を脱いだ。
そして「あ、わかる?」と、言葉を失った私に悪戯っぽく笑いかける。
「すごいね君。見ただけで弾けるってマジすごいじゃん。」
「あ、‥ありがとう‥ございます?」
「なんで疑問形なの(笑)褒めてんだって。」
「ありがとう‥」
「ん。俺いつもは家なのよ、作んの。ここ初めてなの。煮詰まっちゃって。」
「そうなんですか?でも、頭の音、とても好きです。」
「そ?」
「はい。‥フラットが多いかな、とも思いますけど」
「ぶっ」
「あっ‥ごめんなさい」
「いや、いーよ。俺もちょっと思ってたし。曲の基盤作りはだいたい1人でやってるんだけどさ。」
―――今回はちょっと君の意見も聞いてみたくなった。
そう言うと、彼は楽譜の最終ページの裏側にペンを走らせる。
それをちぎると私の手に握らせ「じゃ。ごめんね、邪魔して。」と、先程と同じ微笑みを浮かべて扉の向こうへ姿を消した。
呆然としたまま開いたてのひらには、楽譜への書き込みと同じ字体。
彼の名前―――二宮和也、という名前と共に、11桁の数字が並んでいた。
end
No.3724 レイ
N08A3
10/08/30 23:33:25
>>3723
にのにのサンお久しぶりです。いや~面白かったです!過去のも改めて読んでも凄い良いです(*^_^*)
saサンも、また書いてくれてありがとぅございます!皆ここから離れていっちゃったと思ったから書いてくれて嬉しかったです!
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古トピの為、これ以上コメントできません
返信コメント
No.3726 sa
SN3J
10/08/30 23:43:10
>>3724
レイさん、そんなこと言われると照れちゃいます。
ありがとうございます。
駄作なりにこれからもちょくちょくUPしていきますね。