成り行きKISSや彼氏話を聞かせて下さい へのコメント（No.148）

職場に新しい店長がやってきた。前の店長は売上よくなくて飛ばされたらしい。
なかなかのイケメンで、歳は私の二つ上。
独身と言うことで中身もしっかりしてた。
内心私はタイプだなぁと思ってたけど、結婚して子供いるから目の保養だけに。
仕事しながら、その人の人間性も分かり、ダメと分かりつつ段々とその人を好きになってた。
ある日、店長が広島に飛ばされる事になった。転勤族だからしょうがないと思ってたけど、やはり寂しくて仕方なかった。
転勤当日、新しく来た店長に店の引き継ぎを終えた後バイト、パートの人達に挨拶して回って、私の所に来た。
「店長いなくなると寂しいじゃん。新しく来た店長不安やし。」
と泣きそうなの堪えて言った。
「今の店長は大丈夫だって…ねっ…。」
なんかﾓｺﾞﾓｺﾞ言ってるから「どうした？」と聞いたら「お、俺おまえの事待ってるから。」
と一言言って去って行った。鈍臭い私は意味が分からなかった。
前から、私の家庭情況は良くなく旦那の借金を理由に離婚成立した。
今の会社じゃ食べて行けそうにないから、辞めた。
子供育てながらは金銭的、心身ともに疲れる毎日だった。
離婚して４年。私の携帯に知らない番号からかかってきた。履歴見るとずっとかかってきてたので電話した。するとあの時の店長だった。番号も消してたし、びっくりして、ｼﾄﾞﾛﾓﾄﾞﾛになりながら喋ってたらまたこっちに転勤になったらしい。当時のメンバーとご飯食べるからおいでと言われた。さしぶりに食事会とか行くからワクワクしてた。
子供達を実家に預けた後、店に向かう途中電話がかかってきた。車を路肩に止め出ると、店長だった。
「もうこっち来てる？実を言うとみんな来れなくなって俺一人なんだよね。まっ、寂しいから早く来て。」
店に着くと店長が本当一人待ってた。
みんなと色んな話ししたかったなと思いつつ、席についた。ご飯を食べながら、店長が転勤してから今までの事を話した。内心引くだろうなと思ってたけど、真剣に聞いてくれてた。
ふっと会話が切れて、店長が、
「俺が転勤当日言ったこと覚えてる？」
「なんか言ってたけ？」
「俺、ずっと待ってるって行ったじゃん。」
「あ～、あの時ﾓｺﾞﾓｺﾞ言っててあまり気にしてなかった。」
いきなり真顔になって、
「俺これ以上待てないから。俺と結婚前提に付き合ってください。」
「……、でも私、子供いるし、いざ結婚となると自信ないな。」
「子供達とは、今から時間かけて距離縮めるし、結婚のトラウマも俺努力するから。口だけじゃないから。」

そんなこんなで、それから五年。その人と結婚しました。