名古屋アベック殺人事件 へのコメント（No.4）

Nさんがこのようにして殺害されていく間､Sさんは目隠しをされたまま､E子､F子に見張られ車内に監禁されていた｡Sさんは周囲の状況に不安を感じ､またNさんの身に異変が起きたことに気づいて､E子､F子両名に｢お兄さん（SさんのNさんへの呼称）､どこへ行っているんですか｣と尋ねた｡しかしE子､F子はSさんが声を出せないよう､Sさんが｢何をするんですか､本当にやめて下さい｣と顔を動かして哀願するのを無視し､Sさんの口にｶﾞﾑﾃｰﾌﾟを6､7枚も貼り付けて黙らせた｡更に､目隠しやﾃｰﾌﾟを外せないよう､両腕も縛った｡Sさんはｶﾞﾑﾃｰﾌﾟを貼り付けられると､観念したように静止した｡しかしNさんが絶命する瞬間､うなだれていた顔を一瞬上げたという｡

4人はNさんを殺害し終えると､その遺体をﾄﾗﾝｸに詰み込み同墓地を出発した｡Sさん殺害は既に夜が明けていたため翌晩にすることにした｡E子とF子は｢口にｶﾞﾑﾃｰﾌﾟを貼ったままだと窒息する｣と言ってSさんの口に貼ったｶﾞﾑﾃｰﾌﾟを剥がした｡Sさんは､Nさんの死体が入れられる物音を聞いて｢何を入れているんですか｣と問いたが､誰も返答しなかった｡