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- 予土線
- 21/12/01 04:29:57
ジャーナリストの伊藤詩織さんが、ツイッターに自身を中傷するイラストを投稿されたとして、漫画家らを訴えた裁判。東京地裁は、漫画家だけでなく、リツイートした男性2人にも損害賠償の支払いを命じました。
ジャーナリスト 伊藤詩織さん
「リツイートについてもきちんと判断が下された。大きな一歩だと考えています」
性的暴行を受けたとして、元TBSの男性記者を訴えた裁判では、一審で勝訴していますが、30日、判決がでたのは、「SNS上の誹謗(ひぼう)中傷」をめぐる別の裁判です。
ジャーナリスト 伊藤詩織さん
「2017年に被害を公にお話ししたときから『○ね』だったり、精神的に本当に大きな負担になっていました」
誹謗(ひぼう)中傷のかき込みは、3万件以上にのぼったといいます。
去年6月、自身を中傷するイラストをツイッターに投稿したとして漫画家の「はすみとしこ」さんと、その投稿をリツイートした男性2人を提訴。
30日、東京地裁は、「ツイートは許容される限度を超えた侮辱行為と認められる」とし、はすみさんに88万円の支払いを命じました。
さらに、東京地裁は、はすみさんの投稿を何もコメントをつけずに単純にリツイートした男性2人についても「リツイートで引用されたツイートの内容は(リツイートした被告ら)自身の発言ないし意見でもあるといえる」とした上で、「内容に責任を負うべき」として、男性2人にそれぞれ11万円の支払いを命じたのです。
ボタン一つで拡散されていく恐怖を味わったという伊藤さん。しかし、拡散した側は…。
ジャーナリスト 伊藤詩織さん
「向こうとしては、(提訴されて)すごく驚きだったというリアクションもあった。(提訴した男性2人からは)『悪いと思っていなかった』という返答があった」
はすみさんのアカウントは現在、凍結中で、当該の投稿は見られませんが、拡散によりイラストなどはまだネット上に残っているといいます。
ジャーナリスト 伊藤詩織さん
「リツイートはすごく簡単にできる行為かもしれないけど、ポスター貼るよりも、メガホンで叫ぶよりも、当事者としては強烈な行為であり、残ってしまう。一人ひとりの方に責任と認識を持っていただきたい」
(11月30日放送『news zero』より)
https://news.yahoo.co.jp/articles/db5793ca5e2f689e2ccfe8fad620d408fa3d3550
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