- なんでも
- 匿名
- 20/07/17 14:10:49
「ニュースで梯沙希という名前を聞いて“17年前のあの子なのか……”と。いまも信じられないし、胸を締め付けられる思いです」
苦しい胸中を吐露するのは“第一の悲劇”を知る児童相談所の元職員だ。
「彼女の担任から児童相談所に相談があったのは03年の5月頃でした。“生徒の体にあざがある。親から虐待されているかもしれない”という内容です。すぐに児童福祉士が家庭訪問を行いました。私も仕事帰りに彼女の自宅近くに足を運び、子どもの悲鳴が聞こえないか、ご近所に確認して回った。その時点では虐待に繋がる情報は得られなかったのですが、夏休みに入ると近所の人たちから少女の目撃情報が全く入らなくなった。しかも、2学期になっても彼女は一向に登校しない。これはのっぴきならない事態だぞと感じました」
児相は宮崎県警に事情を説明し、警察官と共に改めて家庭訪問を行った。
しかし、彼女の母親は、「子どもはここにはおらん、オジさんのところにおる」「いまは実家に遊びに行っとる」などと、誤魔化して彼らを追い返そうとする。
「そこで、警察がパトカーで実家や親族宅を回ってひとつひとつ潰していった。その上で、“もうここにしかおらん。女の子は自宅におる”と結論づけたわけです」
母親を説得し、ついに自宅へと踏み込むと、そこには見るも無残に痩せこけた沙希容疑者の姿があった。 食事も満足に与えられていなかったのか、あばら骨や腰骨がくっきりと浮き出ており、殴られた際についたあざも散見された。だが、それ以上に目を引いたのは、少女の全身に刻まれた何十カ所もの切り傷だった。母親が“しつけ”と称して娘の体を包丁で切りつけていたのだ。まだ新しい傷口からはダラダラと血が流れ、床に滴り落ちていた。多くの虐待事案に携わってきた児相職員も、血塗れの少女の姿を目の当たりにして慄然としたという。
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