- ニュース全般
- 武田信玄
- 20/10/18 21:10:55
「私、お付き合いする人とはいつも“この人と結婚する”という気持ちでいます」
前向きな“ブスキャラ”の原点
お笑いコンビ『たんぽぽ』のボケ担当、川村エミコは、自身の恋愛観についてこう語り始めた。自身の半生を綴ったエッセイを、くしくも40歳という節目で執筆した彼女。
「心の中の“記憶の泉”を、温泉の源泉を見つけるようにコツリコツリと叩いて、そこから噴き出した記憶と感情を書いた感じ」
という作業で再確認した、川村エミコという“自分”を振り返ってもらいました。彼女の恋愛で注目を浴びたのがアダルトグッズ『TENGA』の社長との恋。彼との恋でも、結婚を意識していた?
「もう4年くらい前のことですね。この人をホップ、ステップのホップにして……とか思いながら恋愛していませんよ。お付き合いしたら、ずっと一緒にいたいな、って毎回思っています。とはいえ、これまで3人としかお付き合いしたことがありませんけど(笑)」
と、目を乙女のようにキラキラとさせる川村。明日どこへ行きたい? と聞かれると「嫁に行きたい!」と返すくらいに結婚願望がある。
「ただ、焦っても男の人は逃げてしまうとうかがったので、そういう願望がわからないよう、水面下に隠しながら婚活しております」
今までの3回の恋愛ははかなく散ってしまったが、その原因は何だと思う?
「何なんでしょう……。本当に大事なことを言えないというのがあるのかも。暗くて静かでネガティブに見えるかもしれない私ですが、気持ちがそこまで相手に入り込んでいなかったり、恋愛関係ではない男性に対しては意外とポジティブに、ストレートな言葉をぶつけられるんですけど」
思い続けてまっしぐら
冷静に自己分析ができている彼女。では、これまでの恋愛で学んだことは?
「“自分から好きになった人とは付き合えない”ということですかね。めちゃくちゃ恋はしていますけど、スタートは相手からじゃないとうまくいかないんです。
好きになるとまっしぐらですよ。ひとりの人を5年くらい好きだったこともあります。この恋は実りませんでしたけど、5年の間に何回も告白してはふられてを繰り返し……。でも、連絡すると会ってくれるんですよ。いいかげん自分でも、このループは何なんだろう、って思っていましたけど、気持ちが入り込んじゃって(笑)。
あと、嫌われたくない願望がすごく強いです。これはいじめられていた後遺症かもしれません」
川村は小学校、中学校とかなりひどいいじめにあっていた。学校に行くと毎日、上履きと下履きが自分の下駄箱に入っていない。あるときは上履きの中に、木工用ボンドがたっぷりと流し込まれていたり……。
「それは小学校1年生のときでしたね。中学校のときは、机の横にかけていた巾着袋に“バカ”“シね”と書かれた紙がいっぱいに入れられていたり。これは誰がやったかわかったので、その子のところへ“あなたですよね、謝ってください”って言いにいきました」
普通、いじめられっ子だとそこまでの行動力はなく、不登校になったりするのだが、
「先生に告げ口に行くとか思ったことはなかったし、学校に行きたくないと思ったこともありませんでした。ある意味、鈍感でもあったし、強い部分もあったのかなと思います。
それにほかの人に迷惑をかけるのもイヤだったんです。例えば学校を休んだら、私をいじめていない人にノートを借りなくてはいけないじゃないですか。そうすると、なんであいつに貸したんだ、ってその子がいじめられるかもしれない。
いじめることなんて何の意味もない、死ぬときにムダな時間を使ったなって後悔するのはいじめたほうだと思ってましたから」
私は変わってない、周りが変わっただけ
中学生とは思えない、達観しているようにも見える。
「達観というより、ただ人に頼りたくないというのが大きいですね。誰にも頼らず生きていく、みたいな(笑)。でも“今に見ていろ”という気持ちは少しあったかな。2割くらい。
だから今、私を当時いじめていた子からフェイスブックで友達申請とかきますけど、大らかな気持ちで承認します。“バカ”“シね”と書いた紙を入れてきた子からも申請がきました。
名前を思い出すだけでもイライラしますけど、私も大人ですし、別に承認するだけですから(笑)」
相手は「タレントと友達なんだ」と周りに自慢しているかもしれないけど?
「いいと思いますよ。それこそ私は昔から何も変わっていないけど、相手が変わったということだから。“してやったり”という気持ちでいっぱい。私は信念貫きました、以上! って(笑)」
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