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- 実家から送られる大量の餅
- 19/02/17 21:22:49
埼玉県熊谷市で2009年、小学4年の小関孝徳さん(当時10歳)が死亡したひき逃げ事件を巡り、県警が遺族から証拠品として預かった小関さんの腕時計を紛失した問題で、県警は17日、捜査を担当した県警交通捜査課の元男性警部補(60)=18年3月に定年退職=が腕時計の記載があった押収品目録の交付書を遺族から回収して破棄し、記載のない新たな交付書を渡していたと明らかにした。
県警は、元警部補を公文書毀棄(きき)容疑で書類送検する方針。一方、小関さんの母親の代理人弁護士は「腕時計の紛失を隠すためだったのでは」と隠蔽(いんぺい)目的の虚偽公文書作成の疑いを指摘。腕時計は母親が10歳の誕生日に贈ったもので、母親は「大きなショックを受けています」とコメントした。
小関さんは09年9月30日、熊谷市本石の市道で車にはねられ死亡した。県警は道交法違反(ひき逃げ)と自動車運転処罰法違反(過失致死)の容疑で捜査しているが、ひき逃げは16年9月に時効を迎え、過失致死の時効も今年9月に迫る。
県警などによると、元警部補は事件発生時から16年3月まで捜査を担当した。15年9月、小関さんの腕時計がないことに気づき、交付書を母親から回収して破棄し、腕時計の記載がない交付書を作って母親に再交付したという。紛失は昨年10月、人事異動などに伴い証拠品を確認した際に発覚。その後、元警部補の行為も分かった。
同課の小久保和浩次席は「紛失の経緯をしっかり捜査すると同時に、ひき逃げ事件の解決に全力を尽くす」としている。母親は代理人弁護士を通じて「警察には本当のことを話していただいた上で、全力で犯人逮捕に向けて動いてもらいたい」などとコメントした。
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