- ニュース全般
- ススキ
- 17/10/18 18:08:49
子どもがいると、いろいろな理由で泣かれることがあります。
「お兄ちゃんが先にドアを開けた」だとか、「キックスケーターを2台づかいしようとして転んだ」だとか、「バットマンの服を着ているけれど、スーパーでほかの買い物客に『バットマンだね』と声をかけられるのは嫌だ」だとか。泣くのには、実にたくさんの理由があるのです!
でも、口げんかや取っ組み合いで子どもたちが大泣きするのはうんざり、というときもあります。時間がないときに「誰がエレベーターのボタンを押した」というようなくだらないことで泣かれると、つい「泣くのはやめなさい!」と言って(あるいは叫んで)しまいます。
子どもが求めるのは、共感と理解
子どもたちが感情を持っていることはわかりますし、たとえ私たちがくだらないと思うようなことで泣いていても、共感し、感情をコントロールすることを教えるのが私たちの仕事なのです。臨床心理学の修士号を持つ母親のSaraさんは、自身のブログ「Happiness is Here」でこう書いています。
子どもたちはいつか、自分の感情の扱い方を理解し、大人たちが「適切」と考えるようなときにその感情を表現する方法を学ぶでしょう。でも、感情をコントロールする力を養うのは、共感と理解によってであり、泣くのをやめさせることによってではないのです。
Saraさんは、私たちの多くが「泣きやまないと、もっとひどい目にあわせるよ」などと言われ、厳しく叱られすぎたために、感情を抑え込むようになると指摘します。でも実は、このやり方が親の仕事をいっそう大変なものにしているそうです。
子どもたちは共感と理解を求めています。そしてそれが得られないと、得ようとし続けるのです。
子どもたちは、ただ自分が本能的に求めている反応を引き出そうとして、泣きわめき続けるのです。
叱る代わりに、子どもにしたい10の声かけ
それでは、親は何をすればいいのでしょう。疲れてイライラしている上に、もしかしてほかの子どもだって抱えているかもしれませんよね? 「Happiness is Here」では、代わりに10の声かけを提案しています。たとえば…
・「悲しんでもいいんだよ」
・「時間が必要なのね。私は力になりたいの。あなたの準備ができたとき、私をすぐ見つけられるように、そばにいるからね」
・「うまくいくように手を貸してあげる」
・「聞いていますよ」
これらの言葉は、その場になるとなかなか思い出せないと思います。たとえば、買い物しようとスーパーに入ったら子どもに泣かれた、というときなんかは特に難しいでしょう。でも、必要なら歩きながら言ってもいいのです。泣いているバットマンのために、世の中すべてが止まるわけではないのだから。
とはいえ、ほかのケースでは、もう少し時間と共感が必要かもしれません。4歳になる筆者の息子は先日、夜寝るときになって、何か些細なことで泣き始めました。でもすぐにそれは、最近亡くなった家族を思う本当の悲しみの涙に変わったのです。
一見重要ではないからといって、思いついたままを口に出さなくて良かったと思いました。最初は、疲れていたので「大丈夫、大丈夫。また明日の朝ね」と言おうとしていたのです。そう言う代わりに、息子が泣きたいだけ泣き、眠れるようになるまで、数分間一緒に横になってやりました。
子どもがなぜ泣いているのかを理解する
Saraさんはまた、子どもが泣いているときにしてはいけないことをいくつか挙げています。気をそらせる、罰するなどです。筆者自身は、泣いている子どもにお菓子を与えるのは好きではありません。クッキー欲しさに泣かれても困るし、お菓子で気をそらしたいという衝動に駆られることはあっても、食べることで感情をごまかしてほしくないと思うからです。
子どもが感情のコントロールを学ぶのをサポートすることは、親としてもっとも難しい仕事のひとつです。私たち親の多くが、自身の感情さえ調整するのは難しいと感じていることも少なからずありますし、疲れてストレスが溜まっている上に対処しなければならない問題はほかにも山積み、という場合もあります。
でも、少しスローダウンして時間を取って、泣いている子どもの感情を理解しようとすれば、きっと報われるはずです。とにかく、大泣きしている時間は短くなるはずですし、やがては子どもは感情のちゃんとした扱い方を見つけるでしょう。そしていつか、あなたを慰めてくれることだってあるかもしれません。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171015-00010004-biz_lifeh-sci
- 0 いいね