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- 17/06/22 02:16:04
愛知県東海市の公立西知多総合病院は21日、同県内の男性患者2人の検体を取り違え、胃潰瘍だった男性を悪性胃がんと診断、胃の3分の2を取り除く手術を施す医療事故があったと発表した。
一方、悪性胃がんだった男性は胃潰瘍とされて退院したものの、体調が悪化して再入院するなどしており、病院側は2人に経緯を説明し謝罪したとしている。
発表によると、同病院は50歳代と80歳代の2人の男性に対し4月中旬の同じ日に内視鏡検査を実施し胃の検体を採取。50歳代の男性に対し5月下旬、胃がん手術を行った。
ところが、6月上旬、切除した胃の病理組織診断の結果、胃がんでなかったことが判明し男性に説明。胃潰瘍と診断された80歳代の男性も4月下旬に退院したが、5月中旬にろれつが回らなくなるなど体調を崩して再入院していた。
院内で調査を始め、6月16日の医療事故調査委員会で、病理組織標本を作製する段階で検体の取り違えがあったと結論付けられた。2人の検体が同じトレーの中に並べられるなどしており検体をケースに移し替える作業中に取り違えたという。80歳代の男性は末期がんと診断され、6月中旬に転院した。
記者会見した浅野昌彦・同院長は「極めて遺憾であり、患者さんに心配をかけた。深くおわびする」と謝罪。職員の処分も検討するとしている。
同病院は2015年5月開院。同県東海、知多両市でつくる一部事務組合が運営しており、内科や外科など31診療科があり、病床数は468床。
06月21日 20時57分 Copyright The Yomiuri Shimbun
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