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- 匿名
- 13/06/06 22:53:06
電気ケトルの熱湯によるやけどが後を絶たない。事故のほとんどは、転倒すると湯が大量に漏れ出る製品で起こっている。
国内で一千万台超が売れたヒット商品ティファール電気ケトル(グループセブジャパン)は、このタイプが主流。
欧米で問題なく普及した製品だが、日本でやけどが相次ぐ背景には、欧米との生活環境の違いも。
便利さや安全性を強調する同社だが、消費者側には事故のリスクが見えにくくなっている。(林勝)
やけど治療で実績のある練馬光が丘病院傷の治療センター(東京都)の夏井睦(まこと)医師は五月、
自らのホームページ「新しい創傷治療」で、電気ケトルによるやけどの症例を紹介し始めた。六歳六カ月、
十一カ月、一歳七カ月…。幼い子どもたちが負った痛ましいやけどの写真が並ぶ。すべて、転倒で湯が漏れ出るティファール電気ケトルとその類似商品による事故だ。
同センターに五月までの半年間で新たにやけど治療を受けた患者は百六人。うち十一人がティファールか類似商品が原因。
電気コードに体を引っ掛けるなどして倒れたケトルから漏れた湯でやけどしている。転倒しても湯が漏れにくいロック機能がある
同社の別の電気ケトルや他社製品による症例はなかった。
「倒れたら必ず熱湯が外に出るのは、構造的な欠陥」と夏井さん。こうした問題点を消費者庁は三年前に公表。
それでも事故が後を絶たず、昨年十一月に一般向けの注意喚起と合わせ、安全策の有無が消費者に分かりやすいよう、
表示の工夫や拡充を企業側に求めた。
ティファールの取扱説明書には「(転倒で)湯が流れ出て、やけどをするおそれ」とあるが、本体には注意を促す表記はない。
同社ホームページでは、転倒によるやけどの注意表示は個別の商品に対する目立たない記述のみ。
それに比べ「火を使わないから安全・安心」と大きくPRし、やかんと比較した別の視点の安全性を強調。
子どもが水を入れて操作するCMも公開している。
ソース 東京新聞
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