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- 06/11/07 21:21:53
■犯罪白書 前科あり再犯率28%
13歳未満の児童を狙った性犯罪は、学校からの下校時間帯に多発-。子供が巻き込まれる性犯罪が相次ぐ中、法務省が7日に公表した「平成18年版犯罪白書」で、こんな傾向が明らかになった。法務省では、登下校時のパトロールなどに加え、「子供が危険な場面に遭遇したときの対処スキルを身につけさせることも大切」と提言している。
今年の白書は「刑事政策の新たな潮流」について特集。最近の犯罪情勢と刑事政策上の課題を取り上げ、社会的関心の高い犯罪の例として性犯罪の実態を調査した。
調査では、11年中に刑務所などの刑事施設を出所した性犯罪受刑者672人のうち、13歳未満の児童に対する性犯罪受刑者99人の動向に着目。出所後の再犯も含め、彼らが犯した13歳未満の児童328人を対象とした性犯罪310件について分析した。
児童の性別は、女児293人、男児35人と9割近くを女児が占めた。平日の犯行が多く、日曜日と祝日は少なかった。時間帯では、午後2時台から午後4時台の下校時間帯に集中する一方、午後6時台から午前6時台までは犯行はほとんど行われていなかった。
犯行場所別では、路上が126件と最多で、これに住宅敷地内(80件)▽公園(34件)▽学校(27件)-などが続く。児童の年齢別では7歳が81人と突出して多く、次いで8歳の49人▽11歳の39人▽6歳の37人-などの順。児童と犯人との面識の有無では、「無し」が313人と圧倒的に多く「有り」は15人だった。
また、性犯罪受刑者672人について、16年末までの再犯状況も調査。出所者のうち、受刑以前にも性犯罪の前科があった127人による性犯罪の再犯率は28.3%、前科がなかった545人による再犯率は7.3%で再犯率は約4倍だった。
調査にあたった法務総合研究所は「子供の目線に立った上で、犯罪への不安をできるだけ減らすための活動を広く推進していくことが大切だ」と提言している。
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