ペットの死 へのコメント(No.18

  • No.18 虹の橋

    PC

    06/07/26 22:36:10

    天国の、ほんの少し手前に「虹の橋」と呼ばれるところがあります。
    この地上にいる誰かと愛しあっていた動物は、死ぬとそこへ行くのです。
    そこには草地や丘があり、彼らはみんなで走り回って遊ぶのです。
    食べ物も水もたっぷりあって、お日さまはふりそそぎ、
    みんな暖かくて幸せなのです。


    病気だった子も年老いていた子も、みんな元気を取り戻し、
    傷ついていたり不自由なからだになっていた子も、
    元のからだを取り戻すのです。
    ・・まるで過ぎた日の夢のように。


    みんな幸せで満ち足りているけれど、ひとつだけ不満があるのです。
    それは自分にとっての特別な誰かさん、残してきてしまった誰かさんが
    ここにいない寂しさのこと・・。


    動物たちは、みんな一緒に走り回って遊んでいます。
    でも、ある日・・その中の1匹が突然立ち止まり、遠くを見つめます。
    その瞳はきらきら輝き、からだは喜びに震えはじめます。


    突然その子はみんなから離れ、緑の草の上を走りはじめます。
    速く、それは速く、飛ぶように。
    あなたを見つけたのです。
    あなたとあなたの友は、再会の喜びに固く抱きあいます。
    そしてもう二度と離れたりはしないのです。


    幸福のキスがあなたの顔に降りそそぎ、
    あなたの両手は愛する友を優しく愛撫します。
    そしてあなたは、信頼にあふれる友の瞳をもう一度のぞき込むのです。
    あなたの人生から長い間失われていたけれど、
    その心からは一日も消えたことのなかったその瞳を。


    それからあなたたちは、一緒に「虹の橋」を渡っていくのです・・・。

    ★  ★

    けれど、動物たちの中には、様子の違う子もいます。
    打ちのめされ、飢え、苦しみ、
    誰にも愛されることのなかった子たちです。
    仲間たちが1匹また1匹と、それぞれの特別な誰かさんと再会し、
    橋を渡っていくのを、うらやましげに眺めているのです。
    この子たちには、特別な誰かさんなどいないのです。
    地上にある間、そんな人は現れなかったのです。


    でもある日、彼らが遊んでいると、橋へと続く道の傍らに、
    誰かが立っているのに気づきます。
    その人は、そこに繰り広げられる再会を、
    うらやましげに眺めているのです。
    生きている間、彼は動物と暮したことがありませんでした。
    そして彼は、打ちのめされ、飢え、苦しみ、
    誰にも愛されなかったのです。


    ぽつんとたたずむ彼に、愛されたことのない動物が近づいていきます。
    どうして彼はひとりぼっちなんだろうと、不思議に思って。


    そうして、愛されたことのない者同士が近づくと、
    そこに奇跡が生まれるのです。
    そう、彼らは一緒になるべくして生まれたのでした。
    地上では巡りあうことができなかった、
    特別な誰かさんと、その愛する友として。


    今ついに、この「虹の橋」のたもとで、ふたつの魂は出会い、
    苦痛も悲しみも消えて、友は一緒になるのです。


    彼らは共に「虹の橋」を渡って行き、二度と別れることはないのです。

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