• No.1 主 泣いてない

    26/11/06 12:20:46

    当初のフランス国内メディアの報道では同行傘下のデジタル専業銀行の顧客システムが侵害されそこから偽造口座へと不正送金が行われたとの情報が流れた。しかし銀行側は公式声明を通じてこれを明確に否定した。顧客向けアプリケーションは直接の侵入経路ではないと表明しあわせて内部職員の操作ミスや不注意といったヒューマンエラーによる漏洩説も完全に排除している。事態は外部からの極めて高度な標的型攻撃として捜査が進められている。

     強固なセキュリティ網を構築しているはずの大手銀行がなぜこれほど巨額の資金を外部へ持ち出されたのか。その背景には銀行内部のシステムではなく連携する外部事業者のネットワークを経由した巧妙な手口が存在した。さらに攻撃者は欧州で新たに導入されたばかりの厳格な送金規制システムを逆手に取るという極めて計画的な手法を用いて自動検知の網をすり抜けている。

    ◆サードパーティの脆弱性と送金規制の逆利用。暗号資産を用いた高速マネーロンダリングの巧妙な手口と教訓

     実際の侵入経路は銀行が直接運用するコアシステムではなく提携する外部サービスプロバイダーのプラットフォームだった。攻撃者はサードパーティのインフラ内に潜む権限設定の不備を突き認証プロセスを迂回して銀行内部の決済ラインへ直接到達した。外部業者を踏み台にすることで銀行側の通常の境界監視システムを検知回避したのである。

    続く

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