家には持って帰ったよ
「夕飯まだ?」実家暮らし39歳の娘から家政婦扱いされる70代母。「出て行って」が通じない娘が放った「まさかの開き直り」とは
2026.10.16
総務省統計局が公表している「労働力調査」(2024年平均)によると、35歳~54歳の未婚者のうち親と同居している人は全国で男性が293万人、女性では218万人と合計約511万人に上る。
このうち、仕事に就いている人は419万人。一方、仕事をしておらず、求職活動もしていない非労働力人口は74万人と、親が70代、子どもが30代、40代になっても「実家暮らし」が長期化するケースは決して珍しくない。
「子どもが成人し、すでに働いているにもかかわらず、家事や身の回りの世話を親に依存し続ける『パラサイト・シングル』の高齢化が深刻な問題となっています。親の側も『今さら追い出したら生きていけないのでは』と罪悪感から強く出られず、親子の共依存関係から抜け出せなくなるケースが多発しています」
そう語るのは、危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏だ。
神奈川県内で暮らす佐藤美穂子さん(仮名・71歳)も、実家に居座り続ける長女の存在に日々頭を抱えている一人だ。
長女の由香さん(仮名・39歳)は都内の派遣社員として働いているが、短大卒業後から一度も実家を出たことがないという。
「派遣の給料も『手取りが少ないから』と言って、家に生活費を入れるのは毎月わずか2万円だけ。それなのに、自分の部屋の掃除はもちろん、洗濯や食事の準備も一切しようとしないんです」
特に美穂子さんを憂鬱にさせているのが、休日になるたび繰り返される長女からの「催促」だ。
休日の昼過ぎ、リビングのソファでスマホをいじりながら「お腹すいたー。今日の昼ごはん何?」「夕飯まだ?」と平然と聞いてくる由香さん。
「まるで私が家政婦か飯炊きババアであるかのような態度なんです。自分で作るか外で食べてきてと言っても、『家に食材があるのに何で外食しなきゃいけないの?』と不満げに返されるだけで……」
美穂子さんもこれまで何度も「もう39歳なんだから一人暮らしをしなさい」「出ていってほしい」と引導を渡そうとしてきた。
続く
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No.1 主 家には持って帰ったよ
26/10/19 10:19:35
「彼女の部屋の掃除や洗濯、食事作りをしないで放置したこともありました。でもそうすると部屋はゴミや洗濯物、コンビニの空き袋で溢れかえってしまうんです。そして、追い詰めようとするたびに投げかけられる言葉が、私にとっては本当にツラいもので……」
――こんな人間に育てたのはお母さんじゃん!今さら追い出すなんて無責任!
母親としての責務を逆手にとった暴言に、美穂子さんは打ちのめされる。
「そう言われてしまうと、何も反論できなくなってしまうんです。私自身、娘の教育に対してある意味で罪悪感があり、彼女もそれを分かっていて痛いところを突いてくる。『あの時、ああしていれば……』と悔やんでも悔やみきれません」
そう肩を落とす美穂子さんだった。
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